「ああ・・・も・・・やだぁ・・・」 しわくちゃになったシーツの上で竜也は涙ながらに懇願した。 「まだだ。もっとちゃんと味わわせてもらわないとな」 直人はそんな竜也の足を抱え上げ、足指に舌を這わせていた。 既に竜也の上半身は直人に味わい尽くされ、直人の唇と舌が触れてないところなどどこに もない。 そんな粘着質な愛撫に身体は高まりきっているというのに、直人は張り詰め蜜を湛えた竜 也の中心に触れようとはせず、達することの出来ないもどかしさに竜也はすすり泣いて身 悶えた。 「あん、あ・・・ふぅ・・・ん」 解放されないままにさらに愛撫は続けられる。 足指からその間まで1本1本丁寧にしゃぶられ、舌先が土踏まずをなぞり、足首から脹脛、 膝裏へと緩やかに滑っていく。 くすぐったいような刺激と、徐々に高く足を持ち上げられるせいで大きく足を開いた格好 になる恥ずかしさがさらに竜也の快感を煽る。 太ももを舐め上げていた直人の舌が付け根に辿り着き、ひくひくと震える竜也自身を目の 前にして、直人がちらと達也の顔をうかがうと、期待を含んだ眼差しで直人を見る達也と 目があった。 視線がぶつかった瞬間、せがむように竜也の腰が揺れる。 直人はその竜也の無意識の痴態に意地悪く口の端で笑うと、それを無視して右足の太もも にかぶりついた。 そしてそのまま唇を足先に向けて滑らせていく。 「はぁっ!もう・・・だめぇ・・・!」 欲する刺激を与えられず限界まで焦らされ、ついに理性の箍が外れた竜也の手がおずおず と股間に伸びた。 「んんっ」 中心に触れ、ゆるゆると梳いて自ら快感を貪る竜也を、咎めるでもなく好きにさせていた 直人が咽喉で笑う。 「おいおい・・・いつからそんなに我慢が効かなくなったんだ?」 右の足指をしゃぶりながら揶揄する直人の言葉に竜也は身をすくませた。 直人の愛撫を受けながら、その目の前で自分を慰める行為に眩暈がするほどの羞恥を感じ ながらも、堕ちた竜也はその手を止められない。 「や・・・そんな・・・。だ、だって直人が・・・ぁ・・・」 「俺のせいにするなよ・・・。だがまぁ・・・いい眺めだ」 「ああ・・・いや・・・直人ぉ・・・」 中心を握りしめながらいやいやと頭を左右に振って竜也は涙をこぼした。 『直人に触れて欲しい』と全身で訴える竜也を直人は愛しげに目を細めて見つめた。 「仕方ないやつだな」 溜息まじりにそう呟いて直人は抱えていた足を降ろし竜也の股間に顔を寄せた。 竜也が咽喉を鳴らして中心から指を解くのと入れ替わるように、直人はそこを根元まです っぽりと口内に包み込んだ。 「ふ・・・ああぁっ!」 待ち焦がれた刺激に竜也の身体ガ大きく跳ねのけぞった。 二、三度唇で梳いておいて直人は舌で念入りに竜也を責め始めた。 舌全体で包むように根元から先端まで大きく舐め回して蜜を拭い取り、ピンク色の粘膜が 露出した先端を舌先でつついては尽きることなく溢れ出る蜜を音を立ててすする。 「はぁぁ!はぁぁぁぁぁっ!!」 竜也は快感に濡れた声を抑えることなく喘ぎ、股間で激しく上下に揺れる直人の黒髪に指 を入れてメチャクチャにかき回した。 極みに向かう最終階段を上り始めた竜也の腰が、直人の動きに合わせて緩やかにくねりだ す。 「ふ・・・う・・・んぁ!あ、直人!俺・・・俺・・・もうっ!あっあっ!!」 竜也の求めに従い、直人は咽喉の奥で締めるようにきつく吸い上げ止めをさした。 直人の口内に快感の証を放って、竜也は荒い呼吸を繰り返しながら背中をシーツに沈めた。。 直人は、口内の愛しい苦味を全て飲み干した後も一滴残さず搾り取るかのように萎えた竜 也の中心に舌を絡ませた。 「や・・・直人・・・あっ!ちょ・・・待って・・・っ」 達した直後で敏感になっている身体はその刺激に早くも熱を持ち始め、竜也はびくびくと 身を震わせた。 ひとしきり竜也のそこを味わった直人は唇をずらし、今度はその下にある柔らかい陰嚢に 啄ばむように口付けた。 「ひゃっ!?や、やだ直人、そんなトコ!」 その行為に竜也は驚いて体を起こしかけたが、続けてそこに加えられる愛撫に力が抜けま た背を反らせた。 「ん・・・ん・・・!」 唇でやわやわと揉みしだき、舌で転がされる何とも言えないむず痒いような感覚が竜也の 全身を這いまわり、ぞわぞわと体の奥が疼きだす。 そんな竜也の体の変化を知ってか知らずか、直人はそこから唇を離すとその更に下、奥ま った秘所に鼻先を埋めた。 「な・・・っ直人!?」 今度こそ竜也は飛び起きた。 今まで何度も身体を重ねたが、そこを口で愛撫されたことなどなかったからだった。 竜也が体を起こすと意外にもあっさりと直人はそこから顔を離し、竜也はホッと安堵の息 を吐く。 が、それもつかの間。直人は突然竜也の腰を掴むと力任せに引き寄せた。 「うわっ!」 ベッドに背中から引き倒されたような格好になった竜也の膝裏に手をかけて、膝頭が胸に つくほど竜也の体を深く折り曲げると、浮かせた体の下に素早くシーツを丸めて押し込み 固定してしまう。 「これでいい」 直人のあまりの手際の良さにただ戸惑うばかりでされるがままだった竜也は、取らされた 体勢に顔色を変えた。 「よ、良くないよ!!やだ!やだやだ直人ぉ!こんな格好!!」 何もかもが直人の目の前に丸見えにされ、達也からはその部分を焼けるような視線で見つ める直人が真正面に見えて、恥ずかしさのあまり竜也は身を捩って暴れた。 「こら暴れるな」 竜也の抵抗など百も承知の直人は難なく竜也の足を押さえ込み、引き締まった尻をべろり と大きく一舐めして達也を黙らせた。 「う〜、なに・・・するんだよぉ」 「今さら愚問だな。丸ごと食わせてもらうと言っただろ」 「ダメだよそんな・・・。汚い・・・」 「はっ。それこそ今さらだな。お前が気にするな」 「で、でも・・・あっ!!」 竜也の制止の声を聞き流して、直人は露わになった竜也の秘花に再び唇を寄せた。 「んぅ・・・ああう・・・」 たっぷりと唾液を乗せた舌が、周囲をほぐすように、蕾を一枚一枚開くように丁寧になぞ り上げる。 熱いぬめった感触が自分でも触れたことのないような部分をくすぐる未知の感覚に竜也は 小刻みに震えた。 直人がそこに舌を這わせるのを一瞬見てしまった竜也の脳裏には、目を閉じた今でもその 光景が焼きついていて、自分のそこに蠢くものが直人の舌であることをまざまざと認識し て竜也は無意識に興奮していた。 「・・・何だかんだ言って・・・イイみたいだな。ヒクついてきたぜ・・・?」 「うあ・・・やぁ・・・」 慎ましく閉じられていた蕾は今や更なる刺激を欲して浅ましく呼吸し始め、直人は舌先を 尖らせると、少々強引に秘花を花開かせた。 「あああっ!!」 身を強張らせて逃げを打とうとする腰を掴み、双丘の間に顔を埋めるようにして舌をさら に奥へと沈ませ、肉襞を開いてそこに唾液を塗り込めるように蠢かせる。 「あっ、あん!んんっ・・・あっ!」 まるで軟体動物に内部を犯されているような感覚が耐えがたいほど倒錯的で、直人が舌を 動かすたびに聞こえる淫猥な水音に聴覚までも犯されて、竜也はこれが快感なのかどうか も分からないまま汗に濡れた茶色い髪を振りたくってあえぎ続けた。 黙々と竜也を責め続けていた直人の口元を伝うものが直人の唾液だけではなくなった頃、 ようやく直人は竜也の秘部から舌を抜き去った。 喪失感に竜也が脱力したその隙を狙うように、直人は熱く潤んだそこに指を二本突き入れ た。 「ひ――――――ぃっ!」 突然の衝撃に竜也は大きく咽喉まで反らせて仰け反った。 中の具合を確かめるように指を抜き差ししながら、直人は竜也を見下ろした。 鍛え上げられた彫刻のような裸体は今や桜色に染まって直人の所有印をくっきりと浮かび 上がらせ、いつのまにか張りを取り戻した中心は蜜を垂らし、くの字に折り曲げられた体 勢のせいで腹に擦れて、その胸までも汚していた。 この世のものとも思えないほど淫らで扇情的な光景に直人は息を飲む。 さらに、熟れた体を持て余して羞恥と快感の狭間でむせび泣く竜也の表情は直人の雄を大 いに刺激した。 「あっあっ!・・・ぉとぉっ!!」 「・・・・・ちっ」 涙に濡れた声で名前を呼ばれ、理性の限界を超えた直人は舌打ちして一気に指を引き抜き、 竜也を欲して熱く脈打つ自身を押し当てた。 「入れるぞ・・・」 大きく息を吐きながらそう呟いて、竜也の答えを待たずにその体を刺し貫いた。 「あぁ――――――っっっ!!」 上方向からの挿入の圧迫感はいつもの比ではなく、竜也の咽喉から悲鳴が迸った。 しかしその中にも、待ちわびた瞬間を迎えた喜びが混じっているのを直人は聞き逃さなか った。 直人は竜也の足をさらに大きく開かせるとそのまま打ち付けるように抽挿を開始した。 「ひぃっ!あ・・・く・・・っ!し・・・死んじゃう・・・ぅ・・・ああっ!!」 直人が腰を進めるたびに太い肉棒が内臓ごと圧迫して苦しくてたまらないのに、挿入の角 度の関係で前立腺を絶えず刺激され、竜也の目の前がチカチカとスパークする。 「く・・・っ!いいぜ浅見。お前の中・・・熱くてよく締まる・・・。いつもより感じて るんじゃないか・・・?」 欲情に掠れた声で恍惚と囁く直人の言葉の内容は既に竜也に届いてはいなかった。 が、直人の声に反応して、竜也の内部は本人の意思とは無関係に直人を離すまいと愛しそ うに絡みつき締め上げた。 その竜也の体の素直な動きに直人はくすりと笑う。 そしてさらに竜也を貪ろうと体を倒しかけたところに、竜也の手が力なく宙を泳いで直人 へと差し伸べられた。 「な・・・おと・・・。なおとぉ・・・っ!」 何か言いたげな竜也に直人は動きを止め、その手を自分へと導く。 手のひらに直人の感触を感じた竜也の目がうっすらと開かれ唇が戦慄いた。 「・・・き。すき・・・。なおと・・・大好き・・・ぃ・・・!」 震える手で直人の頬を撫でながら息も絶え絶えに竜也は言った。 「お・・・ねが・・・。も・・・もう・・・離・・・さ、ないで・・・!お願い・・・直 人ぉ!!」 しゃくり上げ、途切れ途切れに叫びながら必死に自分に縋る竜也の言葉に直人の中で何か が弾け飛んだ。 竜也の腰の下に丸めていたシーツを性急に取り去り、竜也の上に倒れこむように覆い被さ って夢中で唇を重ねる。 竜也もまた、直人の背に腕をまわし、腰に足を絡めて、直人の唇を求めた。 ぴったりと重なり合ったまま直人は再び腰を揺らし始め、呼応するように竜也の腰も直人 に合わせて揺れ始めた。 深く、お互いを求め合うように。 「浅見・・・あさみ・・・っ!」 「ああ・・・ん・・・なおと・・・ああ・・・!」 どれほど裏切り、傷つけ、泣かせただろう。 それは直人が自身の信念と矜持を貫いて生きた結果であり、直人はそれを後悔してはいな かった。 いっそ恨んで憎んでくれれば割り切れたものを、竜也は何度直人に拒絶されても、変わる ことなく直人を信じひたむきに求めた。 その姿に胸が痛まなかったといえばそれは嘘だった。 それは直人もまた竜也を愛しく思っていたからに他ならなかったが、己の野望のためには 不必要且つ邪魔なものとして、直人はあえてその感情を切り捨てていたのだった。 あの大消滅の危機の後、奇しくも命存えて直人は思った。 もう決して竜也と自分の道は交わることはないだろうと。 むしろそうあるべきだと考え、直人は何もかもを捨て東京を離れた。 しかし、運命の輪は再び二人を巡り合わせた。 インターハイの決勝で拳を交えた者同士の大学での再会は全くの偶然。 浅見財閥後継者の竜也と、浅見グループ直属の組織であるシティーガーディアンの一員と して入隊した直人の再会はいわば必然。 では。 三度目のこの再会は一体なんと呼べばいいのだろうか。 直人の生存に驚き、嬉し涙で顔中をグシャグシャにしながらも、変わらない笑顔をたたえ て自分の胸に飛び込んできた竜也を直人はきつく抱きしめた。 その時、直人は心を決めたのだった。 もうこの想いから目を逸らしたりしない。 もう傷つけない。 竜也の望むままに、竜也を愛していくと。 激しい行為の後、深く沈みこむように眠る竜也は直人の手に指を絡め、その手をしっかり と握りしめていた。 直人はそれをぎゅっと握り返して、そっと竜也の手に口付け囁いた。 「もう二度と・・・この手は離さない」 |
なんだかシリアスチックなラストになってしまった・・・。
あんまり続きっぽくないですね。
ま、いいか。甘々エロが書きたかっただけだし〜♪(爆)