Starting Point



「ではこの件はこれで解決ということだな。ご苦労だった」
「あの〜会長・・・」
「何だ?」
「実は今日はあの折り入ってお願いが・・・」
「何だ改まって」
「ちょっと雇ってやってほしい奴がいるんですけど・・・」
「何?」
「いや何も社員として入社させてほしいとかいうんじゃないですよ?アルバイトでいいん
ですけど・・・」
「アルバイトだと?」
「ええ、その・・・25歳ぐらいの若い男なんですけどね。なるべく毎日社内全体を動き
回るような仕事・・・ないですかね」
「・・・どういうことだ?」
「はい?」
「特命社員ということか?」
「いや・・・ええ・・・はい・・・」
「・・・・・」
「・・・ダメですか?」
「一体どういう風の吹き回しだ?一人では何かと大変だろうと思って私がパートナーをつ
けてやろうといくら優秀な人材を探してきても、足手まといになるだけだと切って捨てて
いたお前が」
「はぁ・・・」
「それほど腕の立つ奴なのか?」
「いえ全然」
「では相当頭が切れるとか?」
「つーか、はっきり言ってバカですね〜」
「あのな・・・」
「バカだから・・・ですよ」
「何だと?」
「俺のことを『いい人』だなんて頭から思えるようなバカだからです」
「・・・・・」
「俺ぐらい薄汚れてる人間もいないってのにねぇ・・・バカでしょ?」
「只野・・・」
「ちょっと助けてやっただけで犬っころみたいに懐いてね。まっすぐな目ぇキラキラさせ
て言うんですよ。『アンタみたいになりたい』って。バカ野朗過ぎてなんか段々笑えてきち
まって・・・。そんなら俺のやってること一緒にやらせて、俺がどんな人間か真近で見せ
てやろうかと思いまして」
「・・・・・」
「やっぱダメっすかね?」
「そんなんで・・・役には立つのか?」
「まぁ、若いし足は使えるしそれなりに器用に立ち回れるようだし、情報収集ぐらいの役
には立つだろうと思ってますが」
「そうか・・・」
「あの、会長?」
「分かった。今社内の郵便物は各課それぞれに取りに来てもらっているが、今後はそれを
配達するようにしてその仕事をやってもらおうか」
「ありがとうございます」
「後日履歴書を提出させろ。名前は何という?」
「森脇です。森脇幸一」
「森脇ね・・・。只野、その森脇くんの目に映った自分は汚れていないようにでも見えた
か?」
「!!」
「マボロシだぞ。それは」
「・・・分かってますよ」
「本当に分かっているのか?そういう人間を側に置くということの意味を。パートナーど
ころかそのうちお前のアキレス腱になるかもしれんぞ?」
「そこまで入れ込んでやしませんよ」
「どうだかな・・・。まぁいい。他ならぬお前のことだ。今は信用しておいてやる」
「恐縮です」
「またよろしく頼むぞ。これからは二人でな」
「はい!」





「しかしそうか・・・とうとうお前も男に走ったか・・・」
「いや会長それ誤解です」





会長と只野さんの会話好きなんですv
まぁ、森脇が一緒に特命やることになった
経緯について妄想を炸裂させた次第です
捏造もいいとこです
あくまで願望
こんなだったらいいな〜・・・なんてv


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