the mating season |
照明の落とされた寝室を事後の独特な空気が包み込んでいた。 荒い息遣いが湿度をはらんだ熱気を掻き乱す。 ベッドの上でしっとりと汗ばんだ肌を晒し仰向けにシーツに体を沈めたまま目を閉じて、 竜也は達した直後で乱れた呼吸を整えていた。 全身を甘い倦怠感が押し包んでいる。 そんな竜也の汗ではりついた前髪を大きな手のひらがそっとかき上げる。 「浅見」 囁く低い声に竜也が目を開けると、自分を覗き込む直人の顔が目の前にあった。 真摯な眼差しに竜也が軽く微笑んで答えると、直人はそのまま竜也の額に口付けた。 竜也の上に覆い被さるようにしながら髪から目元、頬から口元、耳朶へと柔らかく唇で触 れる。 直人のそんな労わるようなキスはくすぐったいながらも竜也の胸の内を満たし、いつもと ても穏やかな気分に導いてくれるものなのだが、その時竜也は全く逆の感覚に襲われた。 密着した肌と直人の唇の感触に煽られるかのように、満たされたばかりのはずの体の奥が ズクリと疼いたのである。 その瞬間鎮まりかけていた快楽の火種はあっという間に全身に燃え広がり、身を起こして 離れようとする直人の体に竜也は衝動的に両腕を絡め、グイとその身を引き寄せた。 「浅見?どう・・・!?」 意に反して思いがけなく強く引かれて戸惑う直人の唇を竜也は塞いだ。 しっかりとその頭を抱き込み自ら官能を煽るようなディープなキスを仕掛けてくる竜也に 一瞬驚いたものの、直人もすぐにそれに応えた。 しばし深く口づけを貪り合って、唇を離す頃には二人の間に銀の糸が引かれた。 「直人・・・もう一回・・・」 潤んだ瞳で珍しくも欲望のままに強請る竜也に直人は無意識に喉を鳴らした。 久しぶりの逢瀬についつい歯止めがきかず、二度三度と求めてしまうのはいつも直人の方 で、竜也の方から求めることなどあまりないからだ。 「ね、ダメ?」 駄目押しの甘い誘い。 直人に拒む理由などあるはずもない。 「ああ、いいぜ」 軽く口元を上げて笑い、直人は再び竜也を抱きしめて口づけ、その体を愛撫し始めた。 常であればこのまま直人の腕に身をゆだねるところなのだが、一気に燃え上がってしまっ た体には前戯などもはやどかしいものでしかなく、竜也は性急にもっと直接的な快感を求 めて直人の股間へとおもむろに手を伸ばしその中心を握り込んだ。 「うわ!おい何を・・・っ!」 突然刺激を加えられて焦る直人を尻目に竜也は体を起こすと、さっさと直人と上下の位置 を入れ替え、寝そべった直人の両足の間に体を入れて跪いた。 「俺がするから・・・」 「あ、浅見、お前・・・っ」 そして直人に口を挟む間も与えず、握り込んだ直人のモノを唇に含んだ。 直人が息を呑むのと同時に直人の雄はわずかに質量を増す。 竜也ははそれを両手で支えながら一心不乱に奉仕を始めた。 アイスバーを舐めるような舌使いでピチャピチャと全体に舌を這わせ、先端から根元まで 何度も咥え込んでは激しく頭を上下させ唇で梳く。 自分から二度目をねだったことといい、いつもより数倍積極的な竜也を一体どうしたのか と不思議に思いながらも、直人は竜也の好きにさせた。 奉仕する竜也の淫蕩な姿を上から眺める視覚的な刺激と中心への直接的な刺激とで、さほ ど時間をかけず直人のモノは硬く張り詰めていった。 「ふ・・・は・・・っ」 やがて唇を離し、隆々とそそり立った直人の雄芯にうっとりと目を細めて、竜也は直人の 腹の上に乗り上げ馬乗りにまたがった。 「直人・・・」 竜也はその姿勢のままこの上なく物欲しげな眼差しで直人を見下ろす。 そんな竜也の視線を真っ直ぐに受け止めながら直人は薄く笑った。 「・・・ここまでか?」 その言葉にカッと竜也の頬が朱に染まる。 直人は暗に「どうせここまでしたのならこの先も自分でやってみせろ」と言っているので ある。 しかも、言わなくとも今の竜也なら自発的にそうするだろうということを見透かした上で の言葉であった。 わざと羞恥を煽っているのだと知りながらも、竜也は直人の上でゆっくりと体を動かした。 直人にどう言われようとも、竜也はもう本当に欲しくてたまらなくなっていた。 自分でも訳が分からないほどの強い欲求に突き動かされるまま、竜也は猛った直人の雄に 後ろ手に指を絡め、足を曲げて浮かした腰の中心へと導いた。 「んん・・・!」 息をつめながらそのまま腰を落としていく。 つい先程まで直人を受け入れ十分に開いていた竜也の蕾は脈打つ熱い楔を苦もなく飲み込 んでいった。 「ああ・・・っ」 身の内をいっぱいに満たしていく生々しい感触に竜也は仰け反り、身悶えながら艶やかな 声を上げる。 全てを納めきりハッハッと短く息を吐きつつ、竜也は震える手を直人の胸に置いた。 そこを支えに前のめりに体重をかけて腰を持ち上げると納めたモノが内壁を擦り、そのた まらない快感に竜也はまた声を上げて悶える。 「ああ・・・は・・・んあぁ・・・っ」 竜也は大胆に貪欲に直人を貪った。 激しく喘ぎながら何度も体を上下させては直人を咥え込み、最も感じるトコロに切っ先を 擦り付けるように腰を回し小刻みに揺らす。 いつしか竜也の中心は触れてもいないのに勃ち上がり蜜を零し、直人のモノが出入りする 結合部からはグチュグチュと卑猥な音が響いた。 そう。直人は竜也に一切手を触れてはいない。 意識的にそうしながら直人は竜也の痴態をつぶさに見つめていた。 開きっ放しの口から舌をのぞかせ恍惚とした表情を浮かべる顔も、汗を浮かべ薄紅色に上 気した美しい裸身も、広げた両足の間でそそり立ち悦びの蜜を流す中心も、淫らに雄を咥 え込んで離さない蜜部も、全てを直人の眼前に曝け出して乱れる竜也の姿に直人はこの上 もなく興奮する。 知らず竜也を貫いた雄芯は質量を増し、竜也の肉壁を内側から圧迫した。 「あっあ・・・っ、すごい・・・直人の・・・大き・・・ああん」 思わず口をついて出たような竜也の呟きに直人は苦笑する。 「そりゃ・・・お前のこんないやらしいトコこれだけ見せつけられりゃあな」 「や・・・っ!だって、止まんな・・・っ!ああ・・・見ないで・・・っ!」 「見るなってお前な・・・。今更それは無理な話だ」 「やあ・・・だ、ダメ・・・!!」 羞恥のあまりか快感のあまりか滅茶苦茶なことを言う竜也をクックッと喉で笑い、直人は やっと竜也の体に触れた。 太股を撫で、脇腹から浮き出た腹筋をなぞり、両胸の淡い突起を弄る。 新たな刺激に敏感になっている竜也の体はビクビクと震え、それがまた内側への刺激とな って竜也を苛む。 「ぁ・・・も、もう・・・」 過ぎる快感に涙をこぼしながら限界を訴える竜也の頬にそっと手を添え、直人は目線でキ スを促した。 竜也は素直にそれに従い、直人を中に納めたままゆっくりと体を倒し、直人の唇に自らの それを重ねた。 「なおと・・・ぉ」 舌を絡めながら切なげに名を呼ぶ竜也に応えるように直人は竜也の腰に両腕を伸ばし、左 右からその尻たぶを掴んでそこを割り開くと、間をおかず深々と楔を突き刺した。 「ふああっ!!」 目の前がチカチカするほど強烈な快感が竜也の四肢を駆け巡る。 直人の顔の脇に手をつき必死にシーツを握りしめて崩れ落ちるのを堪える竜也の奥を、直 人は容赦なく何度も突き上げ抉った。 「ひぃ・・・っ!く・・・あ・・・っ!もう・・・も、ダメ・・・イク・・・っ、あああっ!!」 前後に激しく揺れる体に挟まれる形で中心を擦られ何度目か最奥を突かれ、とうとう竜也 は堪えきれない欲望を弾けさせ、直人もまた竜也の中へと欲望を解き放った。 「・・・で?一体なんだったんだ今のは」 満足そうに直人の胸に頬をすり寄せる竜也の髪を撫でながら直人はボソリと呟いた。 「ん〜・・・俺にもよく分かんない〜」 気だるげな声で竜也がそう答えたとき、窓の向こうで猫が鳴いた。 「ゴロニャ〜ン」と媚びるように甘く間延びした独特の猫撫で声。 それは二度三度と立て続けに聞こえ、しばし二人は身動ぎもせずに無言でその鳴き声に聞 き入っていた。 徐々にその鳴き声が遠ざかりやがて完全に聞こえなくなった頃ようやく二人は口を開いた。 「・・・発情期か?」 「・・・そうかも」 お互いに何気ない風にぽつりと呟きあったその言葉は猫に対してのものなのかそれと も・・・。 目線だけを動かして互いをうかがえばカチリと目が合って、二人は同時に吹き出して笑い 合った。 そんな気分の夜もある。 というお話。 |
エロカワを目指して玉砕。(爆)
せっかくなので(何が?)
あ〜んな体位とか
こ〜んな体位とか
色々させてみたかったんですが
勇気がなくて騎上位のみに・・・
残念っ!(古)