| Ordinary but Happy XXX |
照明を落とした室内。 ベッドの上、どちらからともなく口付け合う。 お互いの体に腕をまわして最初は軽く、啄ばむように何度も。 繰り返すうちに舌先が唇をノックして、俺は迎え入れるように薄くそこを開き、自らも舌先を 触れ合わせてそれを口内へと誘った。 隙間なく唇を合わせて互いの口腔を味わい合う。 息苦しさと粘膜の熱さにクラクラする。 口付けながら、彼の手がそっとパジャマの裾から滑り込んできた。 脇腹を撫でられて、くすぐったくて体が跳ねる。 でも唇を解きたくなくて俺は彼にしがみついた。 そんな俺にお構いなく彼の指は俺の弱いところをなぞりながら、脇腹から胸へと這い上が ってきて・・・。 「あ、ん・・・っ」 胸の飾りをやんわりと摘まれて、俺はたまらず唇を離して声を上げた。 俺の反応に気を良くしたのか、彼の指はさらに飾りを弄り始めた。 刺激を与えられて立ち上がったそこを手の平で転がすように撫で、指先で揉みしだいては 先を爪で弾く。 「ああ・・・あっあっ」 その度に俺の口からはひっきりなしに声がもれた。 自分でも嫌になるくらい声が艶めいていて、指先ひとつでこんなにも翻弄されている自分 が何だか恥ずかしい。 「直人ぉ・・・」 気持ち良さと恥ずかしさで堪らなくなって俺を抱く彼の名を呼ぶと、彼もまた優しい声でな だめるように俺の名を呼んでくれた。 「浅見・・・」 直人・・・俺の大好きな人。 俺がこんなにも感じてしまうのは直人だからだ。 その声もその目もその指も・・・何もかもが俺を甘く酔わせていく。 直人以外なんて考えられない。 恥ずかしいけど・・・それ以上にもっともっと直人を感じたいって思う。 そんな思いを込めて自分の方からキスをした。 すると、直人は胸を弄っていた手を引き抜いてパジャマのボタンに手を掛けた。 同時に耳から首筋に口付けられて、俺は直人のするに任せてできるだけ体の力を抜いた。 上から一つ一つボタンが外されるたびに露わになる肌。 それを辿って味わうように直人の唇と舌が俺の肌を滑っていく。 「は・・・ぁ・・・ふぅ・・・ん・・・」 柔らかい愛撫にしどけなく体が蕩けていくような錯覚に陥る。 時折きつく吸い上げられるそこには赤い印が刻まれているはずで。 その箇所と数の多さに眩暈がしそうだった。 直人のものだっていう印を体にもらうのは嬉しいんだけど・・・。 きっとまた後でまともに鏡が見れないんだろうな・・・なんて、そんなことをぼんやり思って いると、直人の舌先が胸を重点的に責め始めた。 先程指で散々弄られて既に突起と化していたそこを舌先でくすぐられ、音を立てて吸い立 てられ、そのむず痒いような快感に俺はどうしようもなく身悶えた。 「あん・・・ああん・・・」 堪えきれずに喘ぎながらもぞもぞと身を捩ると、前を全て外されていたパジャマの上衣が するりと落ちた。 そしてそれを合図にしたかのように直人の手が下衣に掛かり、下着ごと足を滑らせるよう に引き下ろされた。 「あ・・・」 ぱさりと、布地がベッドの下に落とされる音がやけに鮮明に耳に響いて、直人の腕の中で 全裸を晒している自分を否応なく自覚して急激に顔が熱くなった。 ふと視線を巡らせると、俺の胸から唇を離した直人がそんな俺をじっと見下ろしていて、 顔どころか全身から火が出そうになった。 少しでも直人の視線から身を隠したくて直人に擦り寄ると、耳元で直人が忌々しげに舌打 ちした。 え・・・?何?俺・・・何かした? それを聞いた途端一気に熱が冷め、不安になって顔を上げようとすると今度はきつく抱き しめられて、困惑に身じろいだその拍子に。 俺の太股の辺りに、まだズボンに包まれたままの直人の中心が触れた。 俺も男だから・・・その瞬間に直人の状態が分かってしまった。 「・・・浅見・・・」 俺をかき抱いたまま吐息まじりに囁く声が熱を帯びていて、ぞくぞくと背中を駆け抜ける 快感に俺は恍惚とした。 直人が欲情してる。 俺に。 嬉しい・・・なんて思うのははしたないかな。 だってそれだけ俺のことを求めて欲しがってくれてるってことだもん。 やっぱり嬉しい・・・。 それに。 触れたその部分からはかなり切羽詰ってることがうかがえるのに直人は我慢してくれてる。 悪いけど、俺の体はまだ直人を受け入れられるほど解れてはいないから。 だからきっと俺の為に。 俺を傷つけまいと思って、直人はどうしようもない衝動を抑えようとしてくれてる。 愛されちゃってるよねぇ、俺。 俺は直人の腕を解いて体を起こすと直人に微笑みかけた。 「浅見?」 困惑気味に起き上がろうとする直人の肩に手を添えて、上体だけを起こした格好で座らせ て顔を近づけ囁いた。 「直人・・・。たまには俺にも直人を愛させて・・・」 「な・・・」 びっくりした表情で何事か言いかけた唇を塞いで、俺はそのまま首筋から鎖骨へとキスを 滑らせ、直人の上衣のボタンを外していった。 直人は何も言わなかったし抵抗もしなかったけど、何だか少し緊張しているようなのが可 笑しくて少し笑ってしまった。 「あのさ。別に抱こうとしてるわけじゃないから心配しなくていいよ」 調子に乗ってそう言うと、直人は眉を顰めて俺の頭を軽く小突いた。 「お前相手に誰がそんな無用な心配するか」 あ、ひどっ。 一応俺も男なんだけどな〜・・・ってそりゃ経験ないけどさ。 ふんだ。ど〜せ俺は童貞ですよ〜だ。 全く一体誰のせいだと・・・。 直人の言い草に心中文句を言いつつも、気を取り直して直人に身を寄せその肌に唇を落と した。 俺もかなり逞しい方だと思うんだけど、直人も凄く鍛えられて無駄のない引き締まった体 躯をしてる。 いつもこの胸に抱かれてるんだと思うと自然に心臓が高鳴る。 耳鳴りのような自分の心臓の音を聞きながら、さっき直人がしてくれたのに負けじと俺も 直人の体にキスマークをつけていく。 時折筋肉が引き攣るように肌が蠢いたり息を詰めるような声が聞こえたりして、直人が感 じてくれていることが分かって、俺は次第にこの行為に興奮を覚えていった。 徐々に頭を下ろしていって臍の辺りでぶつかった直人の下衣を俺は無造作に剥ぎ取り、体 の下にずっと感じていた直人の熱を外気に晒した。 堅く張り詰め、逞しく隆起した直人のそれを躊躇いなく口内に含む。 「ん・・・っ」 その途端直人の体が大きく震えて、うめくような声が頭上から聞こえた。 その声と鼻腔をつく直人の匂いに煽られ、既に全部は含みきれないそこに両手を添えて、 俺は夢中で直人を愛することに没頭していった。 付け根の辺りを指で揉みながら全体を唇で梳いたり舌先でなぞったりを繰り返していると、 先端から透明な雫が零れ始めた。 直人が俺の愛撫に快感を感じてくれている証。 そう思うと、この苦味を一滴残らず受け止めたくて俺はそこにむしゃぶりついた。 「ふ・・・っ、あさ・・・み・・・!」 荒い呼吸の下、溜息をつくように名前を呼ばれたかと思うと、直人の腰が揺らめいて後ろ 髪を強く引っ張られた。 上目遣いに直人を見ると、訴えかけるような直人の視線と目が合った。 直人の言わんとすることを察して俺はくすりと笑って言った。 「いいよ・・・このまま・・・出して・・・」 一瞬目を見開いた直人の顔が見えたけど、俺はそれを無視してすぐに顔を伏せた。 そして直人を促すべく、手で包むように強く幹を梳き上げつつ先端の窪みを押し開くよう に何度も舌先でなぞりきつく吸い上げた。 「く・・・う・・・っ!!」 ぶるりと直人の体が大きく痙攣して、二度三度と口内に熱い体液が注ぎ込まれた。 喉元に叩きつけられるような勢いにむせそうになりながらも、何とか残らず飲み込んで身 を起こした。 口元についた残滓を手で拭おうとすると直人の指先が伸びてきてそっと拭ってくれた。 「大丈夫か?」 直人が心配げに俺を見つめる。 目元を上気させて少し赤らめ、まだ呼吸も整いきらない直人の様子が達した直後であるこ とを如実に物語っていて何だか照れ臭い。 「ん・・・平気。気持ちよかった?」 口元に寄せられた直人の手の平に頬をすり寄せながらそう訊ねると、直人もまた照れ臭そ うに笑った。 「ああ・・・」 そう短く答えて直人は俺の顎に手を掛けて引き寄せ唇を重ねた。 すぐに舌が差し入れられ、まるで清めるように丹念に口腔中を舌が這いまわる。 深まるキスと共に体重を掛けられるのに任せて、俺は再度ベッドへと押し倒されていった。 「あ・・・は・・・なおと・・・」 角度を変えるたびにピチャ・・・と水音が響く。 そんな激しい口付けに酔いしれながら直人の背をかき抱こうとした瞬間、直人の手が俺の 下肢に伸ばされ中心を握り込んだ。 「うぁ・・・っ!」 その衝撃に思わず仰け反った俺の喉元に歯を当てながら、直人はそこに絡めた五本の指を バラバラに蠢かせて器用に揉みしだいた。 「あ、あ、あ」 半ば勃ち上がりかけていた中心はその刺激にあっという間に形を成していった。 そこを十分に育てると、直人はそこを握ったまま俺の足の間に体を入れるようにしてずり 下がり、おもむろに俺の股間に顔を埋めた。 「んあぁっ!」 すっぽりと熱い粘膜に包まれ、肉厚な舌が敏感な部分をなぞり上げる。 すぐにも限界まで押し上げるような性急な愛撫は強烈過ぎて、無意識に何度も体が波打つ ようにくねり、腰が揺れた。 まるで『もっと』とねだっているようで羞恥に目の前が赤く染まる。 それは直人の目にどう映ったのか・・・。 直人はその腰の間のさらに奥・・・秘められた蕾に指を押し当ててきた。 その感触に緊張して竦む間もなく、ゆっくりと円を描くように入り口をなぞって指が押し込ま れた。 「あふ・・・うぅんっ!」 痛みはほとんど感じなかった。 直人の指は唾液と、恐らく俺が零した液で十分に濡れていて、快感に弛緩した俺の体は待 ちわびたように直人の指を受け入れた。 指が内壁を擦り上げるように抜き差しされ、それに呼応するかのような動きで中心をしゃ ぶられ、前と後ろに同時に与えられる快感に俺は頭を左右に振り乱して身悶えた。 「い・・・っやぁ!ああんっ」 それだけでもおかしくなりそうなほど感じてしまっているというのに、直人はさらに余ってい た手を俺の胸に伸ばしてきた。 「ひゃ・・・あ・・・っ!」 尖りきった先を軽く摘まれただけで全身を電流が走ったような感覚に襲われた。 ぐりぐりと捏ね回され何度も先に爪を立てられ、あっという間に頭の中が真っ白になった。 「ああっ!や・・・あ・・・っ、なおとぉ・・・っ!!」 感じるポイントを何ヶ所も同時に責められる快感は俺の許容範囲をはるかに越えていて、 苦痛さえ感じるほどで生理的な涙が目元に滲んだ。 解放されたくて俺は直人に取りすがるように名を叫んだ。 しかし愛撫の手は一向に止まず、むしろ激しさを増していった。 ちょ・・・!あ、ダメ。 ダメだってばそんな・・・! そんなにされたら俺・・・俺・・・もう・・・っ!! やだ・・・。 直人・・・まさかこのままイカせるつもり・・・? そんな考えが頭をよぎったのも束の間。 ギリギリまで引き抜かれた指が勢いよく奥を突くのと同時に、中心の先端をきつく吸い上 げられ胸の先を抓りあげられて、爪先から頭の先まで刺し貫かれるような快感に抗いよう もなく俺は達した。 「い・・・っ!!やあああああっ!!」 びくびくと痙攣を起こしながら俺は全てを直人の口内に吐き出して、直人は喉を鳴らして それを飲み下した。 やがて口元を舐めながら体を起こした直人を俺は涙で霞む視界のまま睨みつけた。 「・・・・・意地悪」 俺がそう呟くと直人はきょとんとした顔で俺を見つめた。 「?何がだ?」 「こんな風に・・・一方的に高められてイカされるの、俺が嫌がるの知ってるくせに!」 ・・・言っちゃった。 結構キワドイ発言だよな。 今さらながら顔が熱い。 そんな俺をどう思ったのか直人はニヤリと意地悪そうに口元を歪めて、自分もベッドに横 になって俺を引き寄せた。 「一方的ってことはないだろう?お返しをしてやったまでだ。それとも・・・もう欲しかった のか?」 そんな風にからかうように耳元で囁かれて、少なからず図星だったこともあって、恥ずか しさのあまり俺は直人の腕の中でじたばたと暴れた。 「そ、そういうことじゃないよもう!!俺は・・・もっとちゃんと直人と感じ合いたいっ て思って・・・っ、直人のバカっ!!」 「ああ、分かった分かった」 「あ・・・!?」 直人は喚く俺に可笑しそうに笑いながら、なだめるように俺の髪を撫でて・・・。 もう一方の手が下肢をかすめさらにその奥へと伸ばされた。 「もちろん・・・存分に感じさせてもらうさ・・・」 「あ、あ・・・!直人・・・ぉ・・・」 先程まで指を埋められていたせいでまだヒクヒクと収縮を繰り返していた蕾をやんわりと 撫でて再び侵入してくるその指先に、俺は自ら足を開いていった。 いつしか指は二本、三本と増やされ、抜き差しされるたびにそこからはクチュクチュと淫 猥な音が響いていた。 「う・・・ん・・・あ、は・・・」 キスを求めて首に腕をまわせば直人はすぐに応えてくれた。 貪るように舌を絡め合い、荒い息遣いと共にそこからも絶え間なく湿った音が響いて、 ステレオの聴覚への刺激がいやらし過ぎて頭がどうにかなりそうだ。 そして体はもっと正直だった。 一度頂点を極めた体はあらゆる刺激に敏感に反応し、貪欲に更なる快楽を求めて疼いてい た。 俺の中心は既に息を吹き返して蜜を垂らし、俺のそこに擦りつけられる直人自身も硬く熱 く昂ぶっていた。 「ああ・・・ああ・・・っ」 直人の指に最奥の快感の中枢を突かれるたびに、自分でも信じられないほど体が解れてい く。 直人が・・・欲しくて・・・。 直人を体の奥で感じたい・・・。 身も心もそんな欲望に支配されていく。 俺はその感覚に身をゆだねるまま腰を揺らめかし、素直に欲望を口にした。 「なお・・・とぉ・・・。も・・・欲し・・・い」 俺がそう言うと直人は動きを止め、フッと目を細めて笑って俺の鼻先にひとつキスを落と した。 そして俺の後ろに穿った指をそのままに空いている手でベッドサイドをごそごそと弄り始 めた。 「・・・?」 胸を上下させながら霞みかけた視界でぼんやりと直人の行動を見ていると、やがて戻され た直人の手に銀色の小さなパッケージが一つ握られていた。 いわゆる避妊具であるそれを直人は口にくわえて俺を見つめ、見せ付けるように歯でぴっ と噛み切った。 獲物を前にした野生動物のような視線とあいまって、その仕草はとてつもなくエロティック でセクシーで、腰にジン・・・と痺れが走った。 それはダイレクトに内壁に伝わり、俺の意思とは無関係にそこは埋められたままの直人の 指を締め付けた。 当然それに気付いた直人が俺を見て、ニヤリと笑って囁いた。 「そう急かすな・・・」 その言葉にカッと頭に血が昇る。 自覚があるだけに自分の浅ましさがいたたまれない。 「あっ!」 でも、そんな些細な羞恥心は、指が引き抜かれ、代わりに指など比較にならない質量をも った避妊具の膜越しにも熱い熱の塊を入り口にあてがわれた瞬間に消し飛んだ。 「入るぞ・・・浅見・・・」 掠れた声でそう告げる直人の背にしがみついて目を閉じる。 直人はゆっくりと俺に体重をかけ、俺は直人の心地良い重みを受け止め奥を貫かれながら、 髪の一筋まで直人で満たされていく喜びに打ち震えた。 情事の後のけだるい感覚に包まれながらふと目を開けると目の前に直人のドアップがあっ た。 びっくりして思わず息を呑んで身を引きかけたけど、直人の腕がしっかり体にまわされて いて出来なかった。 どうやら俺は行為の後また意識を飛ばしてそのまま眠ってしまったらしい。 『また』・・・というのも・・・。 まぁ結構毎度のことなんだよねこれが。 我ながら不甲斐ない・・・っていうか!直人が激し過ぎるんだって!!(照) こんな時は大抵朝までどっぷり眠ってしまうんだけど、たまにこんな風に途中で目を覚ま すことがある。 そんな時、いつも直人はこうして俺を抱いていてくれて・・・。 あまりお目にかかれない寝顔なんかもじっくり見れちゃったりして・・・なんだか得した気分。 抱き合って一つに溶け合う快感を享受し合うのもちろん最高に気持ちよくて幸せなんだけ ど・・・これはこれでまた最高に気持ちよくって幸せな気分に浸れる一時。 愛する人の温もりに包まれて、真近に寝顔を見つめながらトロトロとまどろむ。 それは直人にも内緒の俺だけの至上の快楽。 |
最初から最後までそれだけしかない全編H(笑)
これもある意味バカエロですが・・・
隠しにしなかったのは何故か!?
それは気分!!(殴)
いやいや・・・。(笑)強いて言うなら
シチュエーション重視のエロじゃないからですかね。
私的に。(やっぱ気分じゃん・・・)
今回はふつーのラブラブHが書きたかったんですよ〜。
で、直人視点は前に書いたことがあるので
竜也視点に挑戦してみたんですが・・・
ワンピの時も思ったんですけど受け視点のエロって難しい・・・。