○○マッサージ



「え・・・。直人学祭出ないの?」
「何で俺がそんなものに出なきゃならないんだバカバカしい」
「でも一年生は強制参加だって先輩言ってたよ?」
「知ったことかよ。俺は空手をやりたいんであって、くだらないお祭り騒ぎに参加する為
に部活してるわけじゃないんでな」
「そうなんだ・・・。直人がいないなら俺もやめようかな・・・」
「・・・お前は俺と一緒じゃなきゃ何も出来ないのか」
「そんなことないけどつまんないもん。ちぇ〜楽しみにしてたのにな〜。直人と学祭・・・」
「知るか」
「分かったよ。じゃあさ、練習付き合ってよ練習」
「は?練習?・・・っておい。何でにじり寄って来るんだ」
「だって『整体マッサージ』だから」
「・・・そんなことやるのか」
「うん。合気道部とか柔道部とか合同で。直人上手いからぴったりなのに」
「あのな・・・」
「分かってる!別に無理に誘ったりしないからさ。ちょっと練習台になってよ」
「何で俺が・・・」
「俺あんまりそんな風に人の体触った事ないからさ〜。お願いちょっとだけ!ねぇ直人〜」
「・・・・・・・・・・」

かくして数分後。

「痛っ!痛ててててててててッ!!」
「ああごめん!え、と。じゃあこうかな?」
「い・・・っ!痛てぇって言ってるだろうが!!」
「え〜?あ、じゃ、じゃあこう?」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ」
「あれ?直人?」
「殺す気か!!」
「ご、ごめん・・・。おっかしいな〜」
「・・・・・替われ」
「え?」
「このままじゃ当日は死人が出る。教えてやるからさっさと寝ろ!」
「え・・・あの、寝るって・・・?」
「こういうのは体で覚えるのが一番なんだよ」
「わv直人がマッサージしてくれるの!?」
「教えてやるんだ!!」
「うん!!ありがと直人vvv」

そして数分後。

「あ〜すっごい気持ちいい〜v極楽〜vvv」
「おいっ!!悦にいってないでちゃんと聞けこのバカ!!」
「やっぱり直人上手いよ〜。ねぇ学祭出ようよ〜。きっと評判になるよ〜?」
「それは断る」
「勿体無いな〜・・・あ、でも〜。直人が他の人の体ベタベタ触るのってやっぱ何かイヤ
かも〜」
「はぁ?何言ってんだお前は」
「・・・・・・・・・・」
「?浅見?」
「・・・く〜・・・」
「寝るな――――――っ!!」
「んん〜だって〜・・・」
「起きろコラ!いいか?背中は背骨に添うようにこう両手を当てて首の方からだな・・・」
「ふにゃ・・・うん・・・。背骨ね・・・せぼね・・・」
「そうだ。で、順番に腰まで揉み解して、腰には特にこうぐっと体重をかけるように・・・」
「あん・・・っ」
「!?」
「ん・・・そこ・・・いい・・・」
「おい浅見・・・?」
「・・・す〜・・・」
「・・・・・・・・・・」
ぐい。
「あ・・・はっ・・・」
「おい・・・」
「はぁ・・・」
「・・・・・・・・・・」
ぐい。
「ん・・・!くぅ・・・ん」
「お前・・・」
ぐいぐい。
「う・・・んっ、あぁ〜・・・ん・・・」
「・・・・・・・・・・」
「・・・ぐ〜・・・」
「・・・よ〜く分かった・・・」
ごそごそ。
かち。
かちゃ。
じ〜・・・。
ごそごそごそ・・・。

さらに数分後。

「ん・・・んん?へ・・・な、何っ!?」
「よお」
「な、直人?これ何?何やってんの!?」
「何って・・・マッサージだろ」
「マッサージって・・・あっ!これってなんか違・・・っ」
「何言ってる。お前があんまり気持ち良さそうだったんでな・・・サービスだ」
「や・・・いやっ!いらない・・・あん!こ、こんなのいらないって!!」
「やかましい。人が親切にわざわざ教えてやってんのに寝こけたうえ、妙な声出しやがっ
て自業自得だろうが」
「はい?妙な声って・・・?あ!あふ・・・んんっ・・・だめっ!ごめん!ごめんなさい!
も、もう寝たりしな・・・から・・・!ちゃんとやるから・・・ああっ!」
「手遅れだな。あきらめろ」
「そんな・・・あ、そこ・・・やだ!あ、あ、あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

数十分後。

「浅見」
「・・・・・・・・・・」
「いつまで拗ねてるんだ」
「・・・・・・・・・・」
「ま、別にいいけどな」
「・・・・・・・・・・」
「ひとつだけ忠告しとくぞ」
「・・・・・・・・・・」
「サービス分のマッサージは客にはやるなよ。風俗になっちまうからな」
「当り前だろっ!!直人の大バカッ!!」






私は一体何がしたかったんでしょうか?(笑)
ちなみに『学祭で整体マッサージ』は
私が在籍していた某大学でほんとにやってました。
(合同ではなく合気道部のみでしたが)
そこの学祭はその性質ゆえに
ご近所の主婦の方々がたくさんお見えになるという
一風変わった学祭でした。


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