First Kiss



『あけましておめでとうございます!』



そんな言葉が口々に告げられ、夜空には盛大に花火など打ち上げられている画が映し出さ
れたテレビの前で、竜也と直人はキスしていた。
正しくはテレビが年越しのカウントゼロを告げた瞬間、竜也が直人にキスをした。
適当にテレビ番組をザッピングしつつ年越しそばをすすってダラダラと寝転がって、あま
りそういった甘い雰囲気ではなかった中での竜也の突然の行動に、直人はキスの真っ最中
であるにもかかわらず目を見開いて固まっていた。
やがてそっと唇を離して、直人の首に腕を絡めたまま竜也は微笑んだ。
「あけましておめでと直人。今年もよろしくねv」
「あ、ああ・・・」
相槌を打ちつつもまだ困惑している様子の直人に竜也は笑った。
「あ、その顔。びっくりした?びっくりしたでしょ?やった〜♪」
直人の顔を指差しつつからかうように笑う竜也に直人はムッとする。
「一人で悦にいって笑ってるなバカ。何なんだ一体」
言いながら、竜也の頭を軽く小突く。
「えへへへ。だって狙ってたんだもん」
「何を」
「今年最初のキスは俺からしようってさ」
「はあ?」
「そんでもって直人に先越されないように早くしなきゃって思って。それでカウントダウ
ンと同時にしたら絶対間違いないしきっと直人ビックリするだろうなって思って」
「で?」
「見事に大成功!」
得意げに胸を張ってVサインをする竜也に直人は堪えきれずに吹き出した。そんな直人に
今度は竜也がムッとする。
「何だよ。何がおかしいんだよ」
「いや・・・くだらねえこと思いついて喜ぶそのオメデタイ頭は年が改まっても治りそう
にねえなと思ってな・・・くっくっくっ」
「ひっどい!なんだよ人がせっかくさ〜。ちぇ、いいよもう。直人こそ意地悪なトコは今
年も治りそうにないよね」
さっきまでの調子は何処へやら。すっかりしょぼくれてそっぽを向いた竜也を直人は背中
から抱きしめた。
「ま、そこがお前のイイトコロだがな」
「あ・・・っ」
そして竜也の顎を捕らえて上向かせ唇を重ねる。
「は・・・んん・・・」
仕掛けられた少しディープなキスに竜也も積極的に答え、口付けたまま体勢を変えて正面
から抱き合って今年2度目のキスを交わす。
「・・・お返しだ。こちらこそってトコだな」
「うん・・・」
唇を離しただけの至近距離で見詰め合って囁き合って。
照れ臭さにお互いに吹き出して。
そして二人はどちらからともなく今年3度目のキスをした。






そしてそのまま姫初め。(爆)
そんな感じで今年もどうぞよろしく。


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