la salle de bain(ラ・サル・ドゥ・バン)



どうしてこんなことに?
と、竜也は自問自答せずにはいられなかった。
「あん・・・やぁ・・・ん」
流しっぱなしのまま床に転がされたシャワーヘッドの周囲から湯気が立ち込めるタイル張
りの浴室に、甘さを帯びた声が反響する。
全裸で立ったまま壁に縋るようにしている竜也は後ろからまわされた手に胸を弄られてい
た。
たっぷりと泡をつけた手の平が両胸を揉むように動かされるたびに、竜也は体と声を震わ
せた。
「あ・・・いや・・・直人・・・っ」
そんな風に竜也を背中から抱いている直人もまた全裸で、直人は竜也の耳にチリリと歯を
立てた。
「あぅ・・・」
「何が・・・嫌なんだ」
「あ・・・お、女の子じゃないんだから・・・っ。そんな胸ばっかり触んな・・・っ、んんっ」
「まぁな。硬い筋肉しかない・・・まずこんな胸の女はいないな。だが・・・」
「ああっ」
直人は泡の中で起立している胸の飾りを両方とも摘み上げた。
「お前の反応は・・・まるで女みたいだぞ」
「やだ・・・っ!何でこんな・・・」
「誘ったのはお前だろ」
「そんなこと・・・してない・・・。俺はそんなつもりじゃ・・・っ」
「何を今さら・・・。肉体関係のある相手とこんなところに入って何もないわけないだろうが」
「あ・・・そんな・・・」
「なぁ・・・浅見・・・」
「あ、あ・・・っ!」

それは突然の雨だった。
二人で歩いていたところに突如バケツをひっくり返したような雨に降られて、駆け込んだ
先はラブホテルだった。
もちろん入る気など毛頭なくとにかく一時雨を凌ぐだけのつもりだった。
しかし雨は一向に勢い衰えず降り続き、場所が場所なだけにいつまでも男二人で立ってい
るのも居たたまれなくなり、入ることを提案したのは確かに竜也だった。
「ねぇ直人・・・。その・・・中入って雨が止むの待たない?」
「・・・本気で言ってるか?」
「ほ、本気だよ?いいじゃない別に。ただ雨宿りするだけなんだから・・・」
「・・・本気で言ってるか?」
「な、何だよ。やだな直人ってば何考えてるんだよぉ〜」
「・・・・・・・・・・」
そんな会話が交わされた後、止まない雨に結局二人は中へと入り、服も濡れていたのでつ
いでにシャワーを使い・・・今に至る。

「ひゃ・・・や、やだ・・・っ」
直人は立ち上がった乳首を人差し指と中指の間に挟むようにしてさらに竜也の胸を揉みしだい
た。
「嫌じゃないだろ。せっかく洗ってやってるんだから大人しくしてろ」
「や・・・こんなの違・・・っ!俺頼んでないし・・・大体なんで素手なんだよう・・・っ!!」
「うるさい奴だな。いちいち細かいこと気にするな」
「ああ!だ、だめぇ・・・!」
直人の手が胸を離れ、竜也の体を這いまわりながら徐々に下肢へと伸ばされた。
辿り着いた淡い茂みをくすぐって手に乗せていたボディソープをさらに泡立て、やんわり
とその下に息づく竜也の中心を握りこむ。
「ここもキレイにしないと・・・な」
「あ、あ、はああ・・・っ」
直人は握ったそこに泡を擦り付けるように、強弱をつけて揉みしだいた。
ぬめる感触と直人の巧みな愛撫に竜也のそこは瞬く間に形を変えていく。
中心から生まれる快感に意思とは関係なく腰が揺れるが直人にがっちりと押さえつけられ
て思うようにいかず、どうしようもない疼きを持て余して竜也はいやいやをするように頭
を振って身を捩った。
いつしか先端からは透明な雫が零れだし、直人が梳き上げるたびにいやらしい音を響かせ
て泡と混ざり合っていった。
「浅見・・・。そんなに濡らしたらいくら洗ってもキレイにならないぜ・・・?」
竜也の反応を揶揄するようにそう言う直人の声も興奮して上ずっていた。
「あっあっ・・・いやっ!そんな、こと・・・言うなぁ!」
竜也はそんな直人の言葉や声にも過敏に反応して、目元に涙を滲ませてさらに身悶えた。
「仕方がないな。ならコッチを洗うか」
「は・・・ん」
直人は昂ぶった竜也の中心をそのままにしてその手を背中へと滑らせた。
肩から肩甲骨を撫でる柔らかい手の感触に竜也はつめていた息を吐く。
先程までの直接的な快感とは違うくすぐったいような刺激に体が蕩けるようだった。
しかしそれも束の間だった。
直人の手は背中の窪みを撫で下ろし、そのまま竜也の引き締まった形の良い尻を撫でまわ
したかと思うとわし掴むように揉み始めた。
「あん・・・っ、ふぁ・・・っ」
再び竜也の体がビクリと強張る。
それに構わず直人が大きく広げた手で尻肉を掴み上げるたびに竜也の体はビクビクと波打
った。
「感じてるのか・・・?浅見・・・」
そんな竜也の痴態に目を細めながら直人はそう呟き、双丘の間へと指先を滑らせた。
「ひ・・・あ!そこ・・・はダメ・・・っ!!」
竜也の制止の声を無視して、直人は奥の蕾を一息に押し開いた。
「うあぁあっ!!」
衝撃に竜也がうめく。
受け入れる準備の出来ていない竜也のそこはきつく直人の指を拒んでいた。
しかし、直人はたっぷりと絡めたソープの泡の滑りを借りて、そんな抵抗などまるでない
もののように竜也の内部を蹂躙した。
「あう・・・あ・・・ひああっ」
絡みつく粘膜を掻きまわし激しく擦り上げる。
繰り返すうちに内壁は徐々に直人の指を誘い込むようにざわめきだし、その変化に直人は
ほくそ笑んだ。
指を二本に増やし、内壁を押し広げるように中で広げたりしながら奥を穿つ。
突かれるたびに、されるがまま喉をそらせて喘ぐ竜也の膝が力を無くしガクガクと震え始
めた。
そして鈎型に曲げられた指が竜也のイイトコロを捕らえた瞬間、とうとう竜也は崩れ落ち
た。
「あ――――・・・っ!もう・・・っ」
「おっと」
竜也の膝が折れてバランスを崩すのとほぼ同時に、直人は指を引き抜き竜也を支えるよう
にして自分も跪いた。
竜也は傍らの浴槽の縁に身を預けるようにしてタイルの床に座り込んだ。
方頬を浴槽につけて肩で息をするその後ろ姿に直人の目は釘付けになり、大きく喉が鳴っ
た。
心持ち下がった眦は上気して桜色に染まり、全身を覆った白い泡の隙間からのぞく肌の色
が直人の欲情をそそった。
何よりも力が抜けきってあられもなく広げられた足の付け根。
双丘の間を伝う泡にヒクヒクと息づく秘所が見え隠れしていて、あまりにも卑猥な光景に
直人の理性は焼き切れた。
凶暴な衝動の赴くまま、直人は乱暴に竜也の腰を掴むと、声もかけないまま猛った欲望の
楔を奥に突き立てた。
「ああぁぁあああっっ!!」
竜也の悲鳴が浴室にこだまして、その背がキレイに反り返る。
ボディソープを塗り込まれ、丹念に解された竜也の内部はかつてないほどスムーズに直人
を飲み込み、直人は苦もなく全てを竜也の中に納めて容赦なく腰を打ち付けた。
「あっあうっ・・・っ!はあ・・・っ、ふ・・・深い・・・いっ!!」
摩擦が少ない分繋がるそこは深く、内臓を押し上げるような激しい責めに竜也は濡れた髪
を振り乱して声を上げた。
竜也にとって性的な関係を持った相手は直人が初めてで、まだ回数も少なく肉の快楽を覚
え始めたばかりの体にこの行為は強すぎる刺激だった。
「ああ・・・あっあっあぁ――――――――っっ」
「・・・っ、あさ・・・み・・・っ!」
襲いくる波に抗いようもなく竜也は四肢をピンと強張らせて絶頂を極めた。
直人もまた引き絞るような内壁の締め付けに耐え切れず、竜也の最奥を貫いたまま精を吐
き出した。
激しい情交の余韻に浸りつつ、二人は荒い呼吸を繰り返す。
直人は竜也の中に埋めたままだった自身を引き抜くと、背中越しにやおら竜也の顎を捕ら
えて後ろを向かせメチャクチャにその唇に口付けた。
「ん・・・あはあ・・・直人ぉ・・・」
だるい体を何とか動かして竜也もそれに応え、いつしか二人は向かい合い抱き合って深く
口付け合った。
やがて唇が離れ直人が体を離すのを名残惜しく思いつつも、うまく体の動かない竜也は息
をついて目を閉じた。
そのまま意識が沈んでいきそうだったところへ勢いよくシャワーを掛けられ竜也は正気づ
いた。
「ひゃあっ!な、直人!?」
「動けないんだろ?流してやるからじっとしてろよ」
そう言った声音と自分を見つめるその視線が優しくて、竜也は赤面して横を向いた。
「誰のせいだよもう・・・」
照れ隠しにボソリと文句を言いつつも、労わってくれるような直人の態度が嬉しくて竜也
は直人に身を任せた。
が。
上半身から順に掛けられていたシャワーがあらぬところに掛けられ始めた瞬間竜也は仰天
した。
「ちょっと直人!?どこ流して・・・あっ!」
「ん?せっかくだから始末してやろうと思って・・・な」
「そ、そんなことしなくていいってばっ!!」
「後で困るのはお前だぞ。それとも俺の目の前で自分でするとでも?」
「そんな・・・っ!!」
「まぁそう遠慮するな・・・」
「ひ・・・や、やめて・・・やだ・・・いやだあああああああああっっっ!!」
必死の絶叫と抵抗もむなしく、伸ばされた直人の手に竜也は強引に足を開かされ・・・。
ついさっきまで直人を受け入れ思うさま嬲られていたそこを他でもない、直人自身の手に
よってたっぷり、じっくり、しっかりと清められるという未だかつて体験したことのない
羞恥を味わった。
その挙句。
互いに裸で延々とそんなことをしていて、若い体がそれだけで収まるわけもなく。
雨などとっくに上がったにも関らず、ホテルから二人が出て来る姿を見ることはなかった
のであった。






直人が壊れ気味です。
プチ調教入ってるし・・・。
あはははは〜♪
笑っとけ笑っとけ!
まぁ若かったということですよ。ええ。
いいですよね〜若さって。(もしもし?)

タイトルは椎○林○嬢の曲タイトルから
フランス語で「浴室」。
おフランス語の響きって・・・なんだかエロい・・・。


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