| nightmare |
深夜、天馬はふと部屋の中に風を感じて目を覚ました。 窓は閉めてあるはずなのに・・・? そんなことを思いながらベッドの上で身を起こすと、不意に気配を感じ天馬は身構えた。 「ぐあっ!」 いや。身構えようとしたがそれは少し遅かった。 天馬よりも一瞬早く動いたその影は容赦のない力で天馬の首を掴み、天馬を先程まで体を 横たえていたベッドに押し倒した。 「ぐ・・・っ!だ、誰だっ!?」 首にかかった手を引き剥がそうともがきながら天馬が叫ぶと、目の前で影が揺れた。 「・・・隙だらけだな。セイザータリアス」 「てめぇ・・・っロギアっ!?」 くくく・・・と嘲るように喉で笑うそれは間違いなく倒すべき宿敵、インパクター・ロギ アだった。 「く・・・っ!何の・・・真似だ・・・っ!!」 相手を認識してさらに膨れ上がった怒りに任せて天馬が吠えると、ロギアはそれを鼻で笑 って一瞥した。 「ふん・・・。随分と威勢がいいが・・・自分の置かれている状況を分かっているのか?」 言い終わる前に天馬の首を掴んだロギアの手から高圧の電流が青白い閃光をともなって放 たれる。 「うああああっ!!」 体中にビリビリと電気ショックが駆け巡り、天馬は体を跳ね上げて絶叫した。 「う・・・う!」 しかしながら、流れる電流の余韻に体を震わせながらも天馬は唇を噛み、きつくロギアを 睨みつけた。 そんな天馬にロギアは眉を顰める。 「ふん。いつ見ても忌々しい目だ。脆弱で愚かな生命体のくせに。このまま息の根を止め てやろうか・・・」 不快感も露わに呪詛のように呟くロギアに天馬は不敵に笑った。 「へ・・・そうしに来たんじゃねぇのかよ。こんな闇討ちみてぇな真似しやがって」 挑発するような天馬の言葉にロギアは一瞬眉を吊り上げたが、すぐに思い直したように冷 静さを取り戻して言った。 「別に・・・。こんな持って回ったことをしなくとも貴様を殺すことなどわけはない。わ けはないが・・・少し面白いことを思いついたんでな。今日は貴様に聞きたいことがあっ てわざわざ出向いて来たのだ・・・」 言いながらロギアは天馬に顔を寄せ、首にまわした手を後ろにずらし指先で項を撫で上げ た。 ロギアの予想だにしない行動に天馬の体がビクリと強張る。 「な、何を・・・」 天馬の怯えを感じ取ってロギアは楽しげに口元を歪めながら、天馬の首の後ろ、髪の生え 際の辺りのある一点に爪を立てた。 「いっ・・・!」 苦痛に顔を歪める天馬にロギアは囁いた。 「タリアス・・・その様子では貴様自身は気付いていないのだろうな・・・。ここに刻ま れている赤い痕のことを・・・な」 その言葉に天馬は一層体を強張らせ驚愕に目を見開いた。 「これは地球人同士の情交の痕だろう・・・違うか?」 追い討ちをかけるロギアに天馬は何も言えずに押し黙る。 しかし無意識に顔に熱が集まって徐々に首まで朱に染まり、それは何も言わなくても雄弁 に肯定を表していた。 「こんなところに痕を残すとは相手は異性ではあるまい?ククク・・・タリアス。貴様男 の身でありながら同性に組み敷かれ女のように足を開いているというわけか。浅ましいこ とこの上ないな・・・地球を守る戦士が聞いて呆れるわ」 「・・・ってめ・・・っ!!」 あまりにも下卑た物言いに天馬は激昂し起き上がりざまロギアに殴りかかろうとしたが、 ロギアは動じることなく天馬の首根を押さえつけまた高圧電流を放った。 「あぁあっ!」 激しく痙攣しガクンと崩れ落ちる天馬の後ろ髪を力任せに掴み、ロギアは無理矢理天馬を 上に向かせてその顔をのぞき込んだ。 「そう吠えるな。別に貴様がどういう趣向をもっていようと私にはどうでもいいことだ。 だが・・・貴様の相手には興味がある」 「な・・・!?」 「私には全く理解できないが世の中には実に変わった考え方を持った輩がいる。例えばそ う・・・自分が傷つくよりも自分の大切な者が傷つく方が耐えられない・・・そういう輩 だ。タリアス、貴様はどうかな?」 段々ロギアの意図がつかめてきた天馬はにわかに顔を曇らせた。 分かりやすい天馬の表情の変化にロギアは残酷な笑みを浮かべる。 「私の見たところタリアス・・・貴様はそういう類の人間だ。そんな貴様に思う相手がい る。実に面白いじゃないか。その者が殺されたら・・・貴様はさぞかし苦しむんだろうな・・・」 いつになく饒舌に喋るロギアに天馬の体が小刻みに震え始める。 それは恐れではなく怒りだった。 天馬は電気ショックのために思うように動かない体を忌々しく思いながらも、ありったけ の憤怒を込めてロギアを睨んだ。 「グランセイザーは一人残らず皆殺しにしてやる。だが・・・その前の余興だ。貴様の相 手とは誰だ?」 「だれ、っが・・・言うかぁっ!!それに・・・そんなことさせねぇ!!絶対に!!」 そう叫ぶ天馬にロギアは薄く笑った。 「当然の答えだな。だが問題ない。最初から体に聞くつもりだ・・・」 「な・・・ぐあああああっっ!!」 ロギアが言い終わると同時に、何か言おうとする天馬の口を塞ぐかのように最大級の電撃 が天馬の体を襲い、天馬はそのまま意識を手放した。 かしぐ体をロギアは先程とは全く違う手つきで柔らかく抱きとめ、意外に細いその体を腕 に包み込みその耳元に囁いた。 「これも余興のうちだ・・・。せいぜい優しく可愛がってやる。セイザータリアス・・・ いや・・・天馬・・・」 そしてロギアは天馬を抱いたまま身を翻し、一瞬にしてその場所から姿を消した。 「う・・・う・・・ああ・・・」 闇の中に熱をはらんだあえかな声が響く。 薄闇の中、天馬は全裸で横たえられていた。 意識はあるものの熱に浮かされたように朦朧として、ここがどこで何がどうなっているの か、そんなことを考える思考力は全く働いてはいなかった。 体中が気怠く重くて思うように手足も動かせない。 ただ体の感覚だけがリアルで、全身に施される愛撫とそこから広がる快感だけに意識は塗 り潰されていく。 「ひ・・・っ」 胸の先に触れられて天馬は喉を震わせる。 体中を這い回る指と唇。 あくまでも柔らかく優しく触れてくるそれはよく知っているもののようでいて、全く知ら ない誰かのもののようでもあって・・・。 ぼんやりとそんなことを思ったのも束の間、唇を重ねられ吸われた瞬間そんな思いは甘い 快楽の波に飲み込まれた。 「ん・・・ふ・・・」 歯列を割って差し込まれる熱い舌の感触に天馬は我を忘れて溺れ、自分から舌を絡ませて 口付けに応えた。 「・・・良い夢を見ているか・・・?天馬・・・?」 天馬のその様子を喉で笑いそう囁いたのは他でもないロギアであった。 自ら作り出した異空間に天馬を攫い、ロギアは術を施して身も心も自由を奪った天馬の体 を思うさま貪り弄んでいた。 何を言われているかももう分からないのであろう。 何も言わずにただ目元を赤く染め、潤んだ虚ろな瞳で見上げてくる天馬にロギアはふっと 笑った。 「なかなか・・・イイ表情をするじゃないか・・・」 そんなことを言いながらもう一度深く口付け、胸を弄っていた手を徐々に下肢へと伸ばし ていった。 「ああ・・・っ!」 ロギアの手にやんわりと中心を握り込まれて天馬は声も露わに喘いだ。 ロギアがそこに直接触れたのはこれが初めてだったが、そこは先程から体中にたっぷりと 加えられた愛撫に既に硬く隆起し、あまつさえ先端から悦びの蜜を垂らしていた。 「こんなに濡らすとは・・・大した淫乱だな。そんなに気持ちがいいか?ん・・・?」 耳の中に息を吹き込むようにそう囁きながら握った天馬自身を上下に梳くとそこはさらに 硬度を増し蜜を溢れさせた。 「あ、や・・・あ、あ、あ!」 天馬は切なげな声を上げて身を震わせあっけなく絶頂を向かえ、ロギアの手に快感の証を 解き放った。 射精感に恍惚とした表情を浮かべる天馬の顔をのぞき込み、手の平の残滓をひと舐めして ロギアは満足そうに口元を歪めた。 「ふふ・・・可愛いものだ・・・」 そう呟いたかと思うと、ロギアは仰向けにしていた天馬の体を投げるようにうつ伏せに返 した。 「う・・・」 身動きもままならない天馬はそんな乱暴な扱いにもただされるがままだった。 そうしてロギアは間をおかずおもむろにうつ伏せた天馬の項に噛み付いた。 「うぁ・・・っ!」 愛撫とは違う鋭い痛みに流石に天馬も苦痛の声を上げ身を強張らせた。 しかしその直後、ロギアはそれをなだめるように、噛み付いたところを打って変って丁寧 に舐め回し吸い上げた。 「んぁ・・・あん・・・っ」 その途端天馬はビクビクと身悶え甘い声を上げた。 そこは先刻ロギアに指摘された痕があった箇所で、ここが天馬の弱いトコロであると判断 したロギアはわざとそこを重点的に責めたのだった。 思う通りの反応を引き出してロギアはほくそ笑む。 また、他の男がつけた痕を己のものに塗り変える行為にロギアは自分でも気付かないうち にわずかな高揚を覚えていた。 そのまま項から肩甲骨の辺りに唇を遊ばせながら、指は背筋の窪みを辿り双丘の間へと滑 らせた。 「あ、そ、そこ・・・は・・・ぁ」 ロギアの指が奥まった蕾に触れると、天馬は弱々しくかぶりを振って無意識にもその手か ら逃れようと腰を揺らした。 天馬のその仕草をロギアは都合よく解釈して鼻で笑った。 「何だ?もう欲しいのか?そうだろうな・・・いやらしくヒクついているものな・・・」 「ひゃうっ!」 言いながらロギアは指を天馬の蕾に突き入れ、内壁を擦るようにゆっくりと抜き差しした。 「く・・・うん・・・っ」 押し込まれる異物感に最初は悲鳴を上げた天馬だったが、既に快楽に犯されきった体はす ぐにその刺激に快感を感じ始めてロギアの指を締め付け、天馬は子犬のように鼻を鳴らし て身を捩った。 それを頃合と見てロギアは目を細め、耳朶を甘噛みしながらそこに言葉を吹き込んだ。 「欲しいだろう?天馬・・・」 「あ・・・あ・・・」 「欲しいならねだるがいい。恋しい男の名を呼んで・・・な」 「あ・・・」 「さあ天馬・・・。お前を抱いているのは誰だ?お前は誰の腕の中にいる?私は・・・誰 だ・・・?」 甘美な悪魔の囁きに混濁していた天馬の意識は真っ白になった。 唇はもはや天馬の意思とは関係なく無意識に動いていた。 「はぁ・・・な・・・なぁ、お・・・と・・・!」 天馬のこぼしたその名にロギアは動きを止めた。 「ナオト・・・。松坂直人・・・。セイザータウロン・・・か?は・・・これはいい! よもや仲間とはな・・・。貴様の苦しむ姿を見るのが目的だったが・・・貴様が私に汚され たと知った時のタウロンの顔もさぞかし見物だろうな」 ロギアは残酷な笑みを浮かべてそう呟き指を引き抜いた。 「うぅ・・・っ」 突然の喪失感に天馬がうめくのにも構わず、ロギアはうつ伏せたままの天馬の腰を掴んで 高く抱え上げ、押し開き露わにした濡れた蕾に熱く灼けた凶器を一息に突き立てた。 「あ―――――・・・っ!!」 強引な挿入に天馬は絶叫を迸らせた。 「・・・っ、まだ固いな。だがなかなか具合はいい」 拒むようにきつく締め付ける内壁を抉るようにロギアは天馬を強く揺さぶった。 「ひぁっ!あっあっ!!」 ロギアの楔が突き立てられるたびに天馬はあられもない声を上げ、目元に涙を滲ませて喘 ぐ。 「ああ・・・あう・・・」 次第にその声に苦痛ではない甘さが含まれ始め、それを聞き取ったロギアは天馬の腰に腕 を回し、中心を穿ったままその体を抱き上げた。 「ふあああああっっ!!」 膝に抱え上げられ自身の体重でより深く貫かれた天馬は再び絶叫を上げて悶絶し、喉元ま で反らして弓なりに仰け反った。 ロギアに背中からもたれかかる格好になり衝撃に震える天馬の体を抱きしめ、ロギアはそ んな天馬を容赦なく下から激しく突き上げた。 「ひぃっ!!あ、やぁ・・・っ!」 「もっと乱れろ・・・存分に感じて鳴くがいい・・・天馬!」 さらにロギアはいつのまにかまた勃ち上がっていた天馬の中心に指を絡め、腰の動きに合 わせてしごき始めた。 「はあ・・・あ、あん・・・」 四肢の先まで突き抜ける痺れるような快感に抗う術もなく、本能のままにゆるゆると天馬 の腰が揺れ始める。 「あ、あ・・・い・・・い」 「イイか?天馬・・・」 「うう・・・イイ・・・よ・・・あ、洸・・・ぁ」 「な・・・!?」 喘ぎと共に吐き出された天馬の言葉にロギアは思わず動きを止めた。 「ア・・・アキラ?セイザー・・・レムルズか!?どういうことだ・・・相手はタウロン ではなかったのか!?」 驚き、駆け巡る疑問に戸惑い責めることを中断したロギアに、中途半端に放り出された天 馬はたまらずねだった。 「は・・・やだ・・・!まこ・・・と・・・あ、や、止めんな・・・!」 また飛び出した別の名前にロギアはさらに打ちのめされる。 「マコト・・・セイザーゴルビオン・・・」 「あ・・・」 欲する刺激を与えられずに焦れた天馬は自ら腰をくねらせ快楽を貪ろうとする。 先程まで楽しくさえあった天馬の乱れる姿に急に訳の分からない腹立ちを覚え、ロギアは 込み上げる衝動のままより一層激しく天馬に腰を打ちつけた。 「ああっ!ああっ・・・い・・・!イク・・・剣・・・も、イク・・・ぅ!!」 一際甲高い声を上げて天馬は果て意識を失った。 その天馬の中にロギアも欲望を迸らせ、自身を引き抜いた。 「・・・セイザーリオン・・・」 最後に天馬が呼んだ人物の名を忌々しげに呟き、ロギアは気を失った天馬の体を腕に抱い て異空間を閉じた。 「・・・あれ?」 翌朝天馬は自室のベッドの上で目を覚ました。 いつもと変わらない朝の風景。 けれどどことなく漂う違和感に天馬は首をかしげた。 「え、と・・・俺・・・。何だ?何か変な夢見たような・・・」 一人ごちてベッドを降りようとしたその時、腰に走った覚えのある鈍い痛みに天馬は一気 に青褪めた。 (な、なな、何で!?昨夜・・・昨夜は誰とも会ってないよな。なのにこれって・・・? 寝てる間にベッドから落ちて打ったとか・・・???) 床にへたり込んでぐるぐる疑問を巡らせる天馬をロギアは遠くから見つめていた。 ロギアは天馬から昨夜の記憶を消し去っていた。 もともと天馬自身を苦しめることが目的で天馬を犯したのである。 わざわざそんなことをする必要はなかったのではあるが・・・。 天馬を見つめるその目には憐憫の色が浮かんでいた。 「タリアス・・・天馬・・・。あんな細い体であんなにも数多くの男に弄ばれているとは 不憫な・・・。グランセイザーの連中め・・・よってたかって仲間を辱めるとは見下げ果 てた奴らだ。見ていろ・・・私のこの手で天誅を加えてやる。まずはタウロンからだな。 レムルズ、ゴルビオン、リオン・・・順番に一人残らず始末してやる。そうだ・・・それ からゆっくり天馬を私だけのものに・・・!」 ミイラ取りがミイラ。 やることに変わりはなくても当初の目的を完全に見失っているロギアであった。 (そして本編での個別襲撃に続く・・・わけはない) |
私実は結構ライバル萌えする方なんですが
こういう関係のエロは初めて書きました
楽しかったですv(爆)