Shake Hip !



全裸で緩く胡座をかいた格好の直人の膝の上にこれまた全裸で天馬は足を開いて乗り上げ、
今まさに自ら直人を見の内におさめようとしていた。
「うぁ・・・直人・・!」
直人の滾る切っ先を後ろに感じて、その生々しい感触に直人の首に力いっぱいしがみつい
た体がふるりと震える。
「天馬・・・」
直人は肩口に埋められた天馬の髪に鼻先を擦り付けながら愛しそうにその名を呼び、支え
るように天馬の体に腕をまわした。

晴れて恋人同士という間柄になってどれぐらいたつのか。
それすら記憶もおぼろでもはや数え切れないぐらい床を共にし体を重ねている二人だった
が、こうした体位で抱き合うのは極めて珍しいことだった。
それというのも、今回はなかなか誘いに乗ってこない直人に焦れた天馬が自分から直人を
押し倒したという経緯があるからである。
大体二人の関係において天馬が誘うこと自体珍しい。
別に天馬とて常日頃直人との行為に消極的なわけではない。
わけではないが、いつもなら直人の方から積極的に求めてくるからあえて自分からアプロー
チする必要がないのだった。
ところが何故かこの日に限って直人は一向に天馬に触れてこようとはせず、天馬はそれを
不審に思いつつも欲しい気持ちはいや増すばかりで、彼なりに一生懸命それとなくさりげ
なく直人の気を引こうとしたのだが。
直人はそれに乗ってこないばかりかのらりくらりとかわす態度は明らかにわざとで、意図
的に焦らして楽しんでいるのだと悟った瞬間天馬はキレた。
直人の屈強な体をベッドへと突き飛ばして押し倒し、その上に馬乗りになって自ら服を脱
ぎ捨て、直人の服も引き剥がす勢いで脱がせてしまった。
突然の天馬の暴挙に驚いてなすすべなく固まる直人にお構いなく、天馬は直人に圧し掛か
ったまま噛み付くように口づけてその唇を胸元から腹筋へと滑らせ、終いにはまだ勃ち上
がってもいない直人の雄にしゃぶりついた。
「う・・・っ」
数回舐め上げただけでそれはたちまちのうちに膨れ上がり、同時に頭上から聞こえた直人
の呻き声に、天馬はそこに顔を埋めたまま直人を見上げて睨んだ。
「・・・その気になったかよ」
厚めの唇を尖らせて挑戦的にそう言い放った天馬に直人は溜息をついた。
「まったくお前は・・・。いつもながら無茶苦茶なことをする」
「お前が悪ぃんだろ!?何なんだよあの態度は!お前俺のことからかって面白がってただ
ろ!!」
派手に毛を逆立てて噛み付く天馬を刺激しないように、直人は苦笑しながらやんわりと手
を伸ばして自分と目が合う位置まで天馬を抱き上げた。
「別にからかったわけじゃない。お前に求められているのが嬉しくてつい調子に乗りすぎ
ただけだ」
「ば・・・っ///」
言葉通り嬉しそうに破顔した直人のその表情に天馬は自分の取った行動を思い出し、ぼっ
と音を立てて赤面した。
一発殴ってやろうと思って拳を握りしめた天馬だったが、
「すまなかったな」
と殊勝に謝られてしまえばその拳は振り下ろす先を失い、天馬は照れ隠しにフンと鼻を鳴
らしてそっぽを向いた。
その顔をすぐさま強い力で掴まれ正面に引き戻されると、目の前に熱を湛えた直人の瞳が
あって天馬の心臓は跳ね上がった。
「天馬」
「あ・・・直・・・ん・・・」
名前を呼ばれて引き寄せられるように目を閉じると唇を熱いそれで押し包まれ、その熱は
一瞬で天馬の体中に燃え広がった。
「ふ、う・・・んん・・・はぁ・・・っ」
待ちわびた直人の舌を天馬は自ら口内に招き入れて貪り、角度を変えるたびに吐息と共に
淫らな水音が響き含み切れない唾液が互いの口元を濡らした。
隙間なく抱き合い、上下に体を入れ替え蛇のように縺れ合いながらひたすらに口づけあう
中、不意に直人の指が天馬の後ろの蕾に触れた。
「あ・・・っああっ!」
その感触に身構える間もなくその指を差し込まれ、押し広げられる感覚に天馬は喘いだ。
直人はその声に耳を傾けながら無遠慮に指を奥まで突き入れ、ぐいぐいと中を掻きまわす。
ろくに触れてもいないというのに天馬のそこは熱くうねって直人の指を引き込むように絡
みつき、あまつさえ切なげに身悶える天馬に直人は目を細めた。
「凄いな・・・そんなに欲しかったのか?ん?」
耳元にそう囁く直人の低い声すら今の天馬には刺激だった。
けれど生来の負けず嫌いの性分から素直にその事実を認めるのはどうにも癪で
「バカ・・・ヤロ・・・ッ!!」、
と、天馬は憎まれ口でそれに答えた。
天馬らしいその様子を直人は喉で笑って指を引き抜いた。
天馬は息を吐き、続いて訪れるであろう灼熱の楔を思い身構えたがそれは一向に訪れなか
った。
それどころか直人は天馬を腕に抱いたまま身を起こし、天馬は慌てて直人の体を跨ぐ格好
で膝立ちして体勢を整えた。
「な、直人?なに・・・」
直人の肩に手をつき困惑の目を向けると、直人は下から天馬を見上げて真顔で言った。
「悪いがもう少しお前に求められてみたい。今日はこのまま・・・いいか?」
「な・・・」
一瞬目を丸くして呆けた天馬だったがすぐに直人の言わんとしていることを察してみるみ
るうちに真っ赤になった。
早い話が直人は対面座位の姿勢でこのまま天馬自らが直人を迎え入れることを要求してい
るのである。
この期に及んでぬけぬけとそんなことを言う直人に腹が立つやら恥ずかしいやらで、天馬
は言葉もなく唇を戦慄かせた。
「嫌か?」
筋骨隆々とした大柄な男がいい年して上目遣いに縋るような目をしてみせても可愛くも何
ともないわっ!と天馬は心で叫んだが、この状況でそう問われて天馬に「嫌」と言えるは
ずがなかった。
確信犯的な直人に唇を噛みつつ、天馬は顔を隠すように直人の首に腕をまわして縋りつい
た。
「てめぇ後で絶対一発ぶん殴るからな」
耳元でぼそりと呟かれた剣呑な言葉に一瞬目を瞬いた直人だったが、それを了承と受け取
ると小さく笑った。
「ああ、いくらでも殴られてやる」

そして話は冒頭へと至る。

「ん・・・っ」
何度か腰を振って天を仰ぐ直人の先端に滲む透明な先走りを蕾に擦り付けて濡らし、天馬
は息を詰めて腰を落とした。
自分のそんな行為が眩暈がするほど恥ずかしく、それをつぶさに見つめる直人の焼け付く
ような視線にさらに羞恥を煽られて憤死しそうな中、天馬は懸命に直人を受け入れていく。
「う・・・ふぁ・・・っ!」
一息に貫いた方が辛くないことは分かっているのだが、自ら貫くことに慣れていない天馬
の動きはどうしても慎重になる。
そのことで直人の欲望の大きさをかえってリアルに味わうこととなり、天馬はますます追
い詰められていく。
一番太い部分を飲み込む途中で天馬は息をつき、体を離して直人をジロリと睨んだ。
「・・・どうした?」
「・・・何興奮してんだよ」
「なに?」
「いつもよりデカイし・・・っ硬ぇっつの!」
「・・・そうか?」
「絶対そうだっ・・・このエロ牛!」
「それは仕方がないな。これが興奮せずにいられるか!」
直人は叫ぶと同時に両手で荒々しく天馬の腰を掴むと、堪えかねたように力任せに一気に
引き落とした。
「うあああぁぁああっっ!」
その衝撃に天馬は喉元までそらして仰け反り、絶叫を迸らせた。
その背に腕をまわしてガクガクと震える体を支えながら、直人は根元までおさめきって限
界まで広げた結合部を指でなぞった。
「全部・・・入ったぞ」
「あ・・・あ・・・」
「感じるか天馬?ひとつに繋がっている・・・お前の中にいる俺を。天馬・・・俺もお前を欲して
いるんだ。たまらなく・・・っ!!」
己の欲望を包み込む熱い肉壁の感触に恍惚としながらそう囁き、直人は目の前に差し出さ
れた天馬の胸を彩る赤い果実にねっとりと舌を絡めて吸い上げた。
「はああっ!なお・・・と・・・ぉ」
その痺れるような刺激が胸から指の先まで駆け抜けた瞬間天馬の中で何かが焼き切れ、天
馬は自ら腰を揺らめかせ始めた。
始めはゆっくりと上下するだけだったそれは徐々に激しさを増し、天馬は感じるままに声
を上げて喘ぎ汗を飛び散らせながら、直人の腰の上でまるで踊るように全身をくねらせて
乱れた。
「あー・・・あ、はあ・・・ん・・・っあぁ・・・っ」
「天馬・・・っ」
無我夢中で快楽を貪る天馬のこの上なく淫蕩で艶めかしい姿に直人は低く喉を鳴らし、無
防備に晒された喉元に喰らいついて一度腰を引き大きく突き上げた。
「ひぃっ!あ・・・やぁ・・・っ!!」
何度かそれを繰り返していると天馬は頭を振って直人にしがみつき、息も絶え絶えに訴え
た。
「やめ・・・っそれ・・・や・・・っ!抜・・・くな!あん・・・抜か・・・な・・・で。お、奥だけ・・・突い
て・・・っ!!」
直人はその天馬の求めに応じて最奥まで楔を打ち込むと、そのまま小刻みに腰を揺らした。
「こうか・・・?」
「あ!ああ、そう・・・っ!ん・・・あぁっ・・・イイ・・・!あ・・・直人・・・もっと・・・ぉ!」
「ああ、好きなようにしてやる・・・」
涙さえ流して悦楽に身悶える天馬に直人は愛しそうに目を細め天馬の腰をしっかりと抱き
しめると、奥の熟知したポイントに狙いを定め、そこにばかり欲望の切っ先を突き立てた。
そしてさらに、二人の腹の間でしとどに濡れそぼり今にも弾けそうな天馬の欲望にも手を
掛け、腰の動きに合わせて先端の割れ目を指先で擽り全体を揉みしだいた。
「ああっ!だめだ、そんな・・・っ!ひっ、ああ、も・・・っもうイク・・・!い・・・っ、あぁ〜!」
前と後ろを同時に責められその凄まじい快感に抗う術もなく、天馬は絶頂に上り詰め精を
吐き出した。
「はぁ・・・はぁ・・・うっ!?」
ぐったりと直人に身を預け、解放の余韻に肩で息をしていた天馬は突然体を後ろに倒され
て呻いた。
「ちょ・・・直・・・っああっ!!」
そのまま天馬の足を抱え上げ圧し掛かってくる直人に天馬は慌てて口を開いたが、ずんっ
と腰を強く突き上げられ濡れた悲鳴を上げた。
そう。イッたのは天馬だけで天馬の中の直人はまだその質量を保ったままだったのである。
おまけに。
イク瞬間の天馬の媚態に今度は直人の理性が切れていた。
達した直後の敏感な体は天馬本人の意思にお構いなく新たな刺激にすぐに息を吹き返し、
それに気を良くした直人は続けて腰を使い始めた。
大きく腰を揺らし肉のぶつかり合う音を響かせて激しく奥を穿つ。
「あぅっ・・・や、やだ直人!いやだ、こんな・・・あ、あ、お、おかしくなる・・・っ!ああん・・・っ
やっ・・・あああああ!」
過ぎる快感に天馬が喘ぎながら制止を求めてももう直人は止まらなかった。
今度は自分の番だとでもいうように思うさま天馬を責め立て貪り尽くす。
「あっ、あっ、あっ!ま、また・・・クルっ!や・・・はぁっ、ダメ・・・ダメだもう・・・!もう・・・っ!
んあぁあっ!!」
「くぅ・・・っ!」
追い立てられるままに天馬が二度目の精を吐き出したと同時に直人も天馬の中へと熱情の
全てを注ぎ込んだ。
「ふ・・・ぅ・・・」
しわくちゃになったシーツの海に四肢を投げ出し、天馬はフッと気が遠くなるのを感じた。
快楽も過ぎれば苦痛をともなう。
そのギリギリの間で、気力体力共に限界に達した天馬はそのまま意識を投げ出してしまい
たかった。
しかしそんな天馬の気も知らず、直人は横たわる天馬に抱きついて目元、口元、果ては首
筋に至るまでメチャクチャにキスを落とし舐めまわした。
くすぐったさに沈んでいきそうだった意識を無理矢理引き戻され、天馬はゆるゆると左右
に頭を振った。
「ん・・・や・・・よせって直人・・・。なぁ・・・俺もうマジ、ギブ・・・っ!?」
まだ整わない呼吸の中で必死にそう言い募りながらだるい体に鞭打って逃げを打とうと身
を捩ったその瞬間、未だ中におさまったままだった直人の欲望が再び脈打つのを感じて天
馬は仰天した。
「な、直人おま・・・はぅっ!」
天馬が戸惑う間もなくそれは一気に質量を増し、内側からの圧迫にグチュリと卑猥な音を
立てて直人の放ったモノがこぼれ出て肌を伝う。
その感触に天馬は背筋を震わせた。
生唾を飲み恐る恐る直人を見上げると、飢えた肉食獣のようにギラギラとした二つの瞳が
自分を見下ろしていて天馬の顔から血の気が引いた。
「タ、タンマ直人!頼むから待ってくれ!」
「待てん。まだまだ付き合ってもらうぞ・・・」
「や・・・、む、無理・・・無理だ!今日はもう・・・勘弁してくれ!」
「欲しがったのはお前だろう」
「いやもう十分だし!!」
「俺は足りんな。お前が煽るのが悪い・・・諦めろ」
「そ、そんな・・・!あ、だ、だめだってホント、お願いだから・・・っ、死んじまうから!ひっ、
や、ぁん!あ〜〜〜〜〜〜っ!!」

結局。
この日天馬は一晩中離してはもらえず、行為の最中言っていた「後で一発殴る」という宣
告も勿論実践できずじまいで、翌日は一日中ベッドから出ることもかなわなかった。
鈍く痛む腰に枕を涙で濡らしながら、天馬は「もう二度と自分から誘ったりしない!!」
と固く心に誓ったのだった。





直人さんは野獣です。挑発してはいけません。(笑)
ぶっちゃけエロが書きたかったんですエロが・・・。
そういえばこの二人でちゃんとヤッてるトコ
書いたの初めてですね・・・本命カプなのに。
何だかお下品ですみません。(爆)


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