| Game Start ! |
「ああ〜っくっそーっ!!」 とあるゲームセンターの一角に店内の喧騒をかき消すような伴番の雄叫びが響き渡る。 伴番が果敢にチャレンジを繰り返しているのはいわゆるUFOキャッチャー。 何度もトライしてみるものの一つとして取れた例はなく、今もまた何も掴むことのなかっ たクレーンが虚しく元の位置に戻っていくのを伴番は歯噛みしながら見つめていた。 こうなると目当ての景品が欲しいというよりはもはや意地であった。 「もういい!次こっちのにするっ!」 バタバタと足を鳴らして他の台へと移動して早速コインを投入し、真剣以外の何物でもな い顔つきでボックスの中を睨みつける伴番を横目に、さっきまで伴番がトライしていた台 に仙一は近づいた。 コインを投入し、狙いを定めてクレーンを操作する。 すると。 今までが嘘のように、いとも簡単にクレーンは景品を掴み景品はそのまま取り出し口へと 転がり落ちた。 「バン、取れたよ」 「え!?」 それを拾い上げて掲げながら伴番を呼ぶと、案の定また失敗を繰り返していた伴番はぱっ と顔を上げ目を輝かせて仙一に飛びついてきた。 「うっわ、すっげぇ一発で!?センちゃんもしかしてこーゆーの得意!?」 「そんなことないよ。ほとんど初めてかな」 「ウッソ〜。あ、でもセンちゃんって器用だもんなっ!」 「いやいやなんのなんの。愛の力だよ」 「な、何言ってんだよっ///」 いけしゃあしゃあとそんなことを言いつつも、実は繰り返された伴番の失敗を後ろから眺 めて研究していた仙一だった。 しかしもちろんそんなことは秘密である。 照れる伴番に仙一はご満悦であった。 「ははは。はいあげる」 「え、いいの?」 「バンのために取ったんだから当然でしょ」 「うわぁマジで!?ありがとセンちゃんv」 「どういたしましてv」 二人の世界を構築して盛り上がる二人を横目に、仙一に呼ばれるまで伴番がトライしてい た台に宝児は近づいた。 コインを投入し、狙いを定めてクレーンを操作する。 すると。 これまた嘘のように簡単にクレーンは景品を掴み景品はそのまま取り出し口へと転がり落 ちた。 「取れたぞ、バン」 わざとらしく拾い上げたそれをちらつかせながら伴番を呼ぶと、伴番はぱっと振り向いて、 仙一を残したまま宝児へと駆け寄った。 「ええ!?相棒も!?相棒もこーゆーの得意なの?」 「相棒じゃない。俺を誰だと思ってる。俺は狙った標的は絶対に外さないパーフェクト・ ブルーだぞ。当然の結果だ」 「いやそれ今あんま関係ないんじゃ・・・」 「そんなことより、ほら」 「え・・・いいの?」 「お前のために取ってやったんだ。当然だろ」 いつになく優しい宝児に伴番は頬を赤らめながらも照れ隠しに大きな声で言った。 「サンキュー相棒!よ〜っし、俺も負けねーぞーっ!気合一発!一球入魂!」 バタバタとまた違う台へと走っていく伴番を微笑ましく見つめていた宝児の隣に、その存 在を主張するように仙一が立ち、宝児は口元を引き締めて視線をそらした。 「・・・どういうつもりなのかな?」 「何のことだ?」 「俺からバンを引き離すなんてやってくれるじゃない。しかも分かりやすいアピールつき で」 「別に」 「宣戦布告・・・と受け取ってかまわないのかな?」 「どうとでも・・・好きなように取ればいい」 「そう。じゃ、俺もそろそろ本気出さなくちゃね」 仙一はニッコリと笑うと、相変わらず失敗続きで髪をかきむしっている伴番の方へと歩み 寄った。 「ちっくしょ〜っ!どーしてもうまくいかない〜っ!」 半分泣きが入っている伴番の肩を仙一は後ろから両手で包むようにそっと抱いた。 「まぁまぁバン、落ち着いて。上手く取れるようにコツ教えてあげようか?」 「ホント!?センちゃん!」 「そんなまどろっこしいことしなくても俺が取ってやるぞ。どれがいいんだ?バン」 「へ?相棒?」 「それなら俺が取ってあげるよ」 「センちゃん?」 「「さあ、どうする?バン」」 「え。え?え〜???」 今まさにスタートした恋のUFOキャッチャー。 切って落とされたこの勝負の行方や如何に。 |
ついにホージー参戦です!(笑)
UFOキャッチャーネタは
もう既に皆さん御存知でしょう
某紙での赤の役者さんと緑の役者さんの
エピソードからvvv
仲睦まじくて良きかな良きかなv(殴)