| OFF TIME - at hotel - |
シャワーを浴びて、お互いに石鹸の香りのする体をどちらからともなく絡ませあってベッ ドへと倒れ込んだ。 重ね合った素肌は互いを求める想いに急速に熱を帯びていく。 「バン・・・」 己の下に組み敷いた愛しいその名を囁き唇を寄せると、彼の腕が首へとまわり、引き寄せ るように唇が重ねられた。 誘われるままに舌を差し入れると、おずおずと、それでいて情熱的に彼の舌がそこに絡め られ、仙一は思うさま差し出された甘く柔らかい肉を貪った。 「は・・・ふぁ・・・センちゃ・・・ん・・・」 口付けから解放して唾液に濡れる唇をそのまま喉元に這わせると、伴番の体が小さく震え 吐息のような声が仙一の名を呼んだ。 これから自分の身に起こることへのほのかな期待と恥じらい。 そんなものが含まれた甘い声に仙一は愛しそうに目を細める。 そしてその呼びかけに答えるように伴番の肌を侵略していった。 「あ・・っあ・・・は・・・んん・・・っ!」 大きな手の平が伴番の素肌の上を余すことなく這いまわり、唇がなぞる後には次々と幾つ もの所有の花弁が落とされていく。 その度に伴番は細い体をくねらせて身悶え、次第に身の内に燻る熱に浮かされるままに声 を上げた。 「ああん・・・っ」 胸に色付いた赤い突起の片方を指先で摘み、片方を唇に食んでしゃぶるように舌で転がし 吸い上げれば、荒い息遣いとともにとうとうすすり泣くような声が漏れた。 「本当に感じやすいよね・・・」 「ああっ!」 伴番の胸元でくすくす笑いながらそう呟いて、仙一は伴番の中心へと手を伸ばした。 既に硬く張り詰めたそこをやんわりと撫でられただけで伴番は喉をそらして喘ぎ、先端か ら悦びの蜜を溢れさせた。 「もうこんなに濡れてる・・・」 「や・・・はああ・・・っ」 仙一は蜜に濡れた中心を握り込むと躊躇うことなくそれを口内に咥え込んだ。 とめどなく滲む蜜をすすり、すぼめた唇で上下に梳く。 「ああ・・・センちゃ・・・っ!あっあっ!」 熱い粘膜がもたらす快感を持て余して、伴番は涙をこぼしながら頭をシーツに擦りつける ように激しく左右に振りたくった。 しかしながら、股間で動く仙一の頭を制止するようにその黒髪を掴んでいた両の手は、い つのまにかそこをかき混ぜるように撫でまわし、跳ねる腰と相まってまるで「もっと」と ねだっているようだった。 それを頃合と見て、仙一は中心を口に含んだままそのさらに下に息づく奥まった秘所に指 を這わせた。 「あ!ああう・・・っ」 そして中心から流れた愛蜜のぬめりを借りてそのまま指を突き入れた。 仰け反って強張る体とは裏腹に、内部は待ち望んでいたかのように仙一の指に絡みつき奥 へと引き込むようにざわめいて、熱いその感触に仙一はほくそ笑んだ。 性急に指を二本に増やし内壁に絡ませるよう中をかき混ぜながら最奥を突くと、嬌声と共 に中心がビクビクと波打ちまた蜜がこぼれる。 それを掬うように先端を舌先でチロチロと擽れば、仙一の指を含んだままの内壁が収縮し て蠢く仙一の指を締め付ける。 繰り返されるそんな快楽のサイクルに、快感に染まりきって善がる声が限界を訴えた。 「ああ・・・やだ、も・・・センちゃん・・・っ!お願・・・い・・・ぃ・・・!」 「欲しい?」 股間から目線だけを上げて仙一がそう尋ねると、伴番は涙に濡れた瞳を向けて真っ赤な顔 でコクコクと頷いた。 伴番は快感に正直だった。 感じるままに声を出し快楽に溺れる。 その素直さは仙一の特に好むところだが、その様はあまりにも健気で可愛らしすぎて、時 としてメチャクチャにしたい衝動にかられることもまた事実だった。 などとそんな考えはおくびにも出さずに仙一は伴番ににっこりと笑い掛けると、指を引き 抜き伴番の体をうつ伏せに返した。 「え?ちょ・・・」 後ろからの体位は伴番があまり好まない為珍しく、加えて何も言わずに行為を進めようと する仙一に伴番は戸惑った。 そんな伴番の背中を仙一は優しく撫で、覆い被さるようにして耳元に唇を寄せた。 「力、抜いて・・・」 息を吹き込むように熱っぽくそう囁かれて、この先にある快感への欲望が勝った伴番は言 われた通りに力を抜いた。 膝を立てられ腰を高く上げさせられ・・・後ろにあてがわれたモノの感触に伴番は目を見 開いた。 「!?」 期待した熱とは程遠い異物感。 「な、何!?・・・あぁあっ!!」 驚愕と不安に伴番が身を起こそうとするのを抑え込むように、仙一は伴番の腰を掴んでそ れを後孔へと突き入れた。 味わったことのない異質な感触と圧迫感に伴番は息を詰まらせた。 「は、く・・・!センちゃん・・・っ何・・・を!?」 短い呼吸を繰り返して挿入の衝撃を何とかやり過ごした伴番は、小さく震えながら首を回 して背後の仙一を睨んだ。 仙一は伴番の腰を固定して、挿入した蛍光ピンクの器具に手を添えたまま楽しげにニコニ コ笑って言った。 「コレ?いわゆる『大人のおもちゃ』ってやつv」 「な・・・っ!?」 「せっかくこういうトコに来てるんだしちょっと遊ぼうかな〜って思って。バンがシャワ ー浴びてる時に買っといたの」 「や、やだそんなの!抜いてよっ!!」 「ダメ」 「ひぁあっ!!」 伴番の抗議を無視して仙一は手にした器具を抜き差しした。 男性器をかたどったシリコン製のそれは決して硬くはなく、あらかじめローションで濡ら されていたせいもあって痛みはなかった。 けれど熱をもたない無機物を体内に挿入される感触は生理的な嫌悪感と理屈抜きの恐怖を 伴番にもたらした。 それでも散々弄りまわされ昂ぶった体はそんな刺激にすら快感を見い出し、中を擦られる たびに伴番の意思とは無関係に貪欲に器具を締め付け、番伴はそんな自分自身にショック を受けた。 「ああ!いや・・・やだぁ・・・っ!!」 再び涙をこぼして伴番は頭を振る。 しかし仙一は手を止めなかった。 「嫌?本当に?バンのここ、奥まで美味しそうに咥え込んで離したくないみたいに吸い付 いてくるよ?」 「あ・・・っあっ、う、うそ・・・嘘だ・・・ああ・・・!」 「嘘じゃないよ・・・ほら」 「ひっ!あ、ぁ、っ!」 仙一はさらに激しく抽挿を繰り返し、時にはギリギリまで引き抜いては一息に奥まで突き 刺したり、掻きまわすようにグラインドさせたりして、まるで自分が抱いている時のよう に伴番を責め立てた。 すっかり濡れそぼった後孔からは器具を動かすたびにジュプジュプと卑猥な音が響き、伴番 は羞恥に全身を赤く染め、仙一はその姿に見惚れるように目を細めた。 「凄い眺め・・・。自分でしてたらなかなかお目にかかれないよね。ちょっと興奮しちゃ うかも・・・」 言いながら仙一は伴番に咥え込ませた器具の底部からのびるコードの先にある小さなスイ ッチに手を伸ばし、そのスイッチを入れた。 「あはああぁぁあ!!」 その途端伴番の体が大きく跳ね上がった。 仙一がスイッチを入れたと同時に、奥に埋められた器具の先端が振動を始めたのである。 小さな電動音が響き、外側からでも器具が小刻みに蠢いているのが見て取れた。 人の手ではありえない動きで中をかき回され、その強烈過ぎる未知の刺激に伴番は無意識 にそれから逃れようと、必死に身を捩り腰を振った。 眼前の伴番の痴態に煽られるように仙一は振動させたままの器具に再び手を添えた。 ゆっくりと動かされ、伴番は悲鳴を上げる。 「ああっ!ああっ!やめ・・・っ、う、うごか・・・っさな・・・で・・・!も・・・許してぇ・・・っ!!」 「バン・・・」 欲情に掠れた低い声でその名を呼んで、仙一は振動を続ける器具の先を伴番の最も感じる トコロに押し当てた。 「ひ・・・いっ!い・・・や・・・っ!ダ、ダメ・・・やだ・・・っも・・・、もう・・・ もう!!や・・・やあぁあぁああっ!!」 その刺激に抗いきれずに、伴番は器具に後ろを犯されたまま激しく射精した。 「う・・・」 脱力して崩れ落ちる伴番の体を支えながら仙一は器具を抜き去った。 いやらしく濡れ光るそれをひとしきり満足げに眺めてベッドの下へ放り投げ、仙一は伴番 をうかがった。 「バン」 「・・・・・・」 「バン?」 「・・・・・ふ」 「バ・・・」 「う・・・ひっく・・・うぇ・・・」 伴番はシーツに突っ伏したまま泣いていた。 肩を震わせるその様子に仙一はやり過ぎてしまったかと内心少なからず焦った。 「バンあの・・・」 「なんで・・・」 「え?」 「なんで・・・こんなコトするんだよ・・・ぉ!」 「・・・・・・」 しゃくり上げながら行為を咎められ仙一は押し黙ってそれを聞いた。 ところがその後に続いた伴番の言葉は仙一にとって意外なものだった。 「俺は・・・センちゃんだから・・・。センちゃんが好きだからセンちゃんとしてるのに・・・ なんで・・・ぇ?」 「え・・・」 「センちゃんがいるのに・・・なんであんなの使わなきゃいけないんだよ・・・!俺は・・・ センちゃんを感じたくて・・・センちゃんしか・・・センちゃんじゃなきゃ嫌だ・・・っ!!」 「・・・っバンっ!!」 伴番の熱烈な告白に仙一は胸のど真ん中を撃ち抜かれた気分だった。 反省も忘れて舞い上がって伴番に抱きつく。 「やだ!触んなバカ!ヘンタイ!」 「ごめん。ごめんねバン」 仙一の腕から逃れようと闇雲に四肢をバタつかせて暴れる伴番をどうにかなだめすかして 仙一は伴番を抱きしめた。 許しを乞うように髪や顔に柔らかいキスの雨を降らせつつ、腰を伴番の足の間に密着させ た。 「あ・・・」 猛った熱い欲望の塊を押し付けられ、伴番は背筋を震わせた。 欲して得られなかったその感触に伴番は頬を赤らめる。 大人しくなった伴番を見つめて仙一は囁いた。 「本当にごめん。反省してるよ。だから・・・今度はちゃんとバンのこと愛させて?」 「・・・・・・」 「ダメ?もう俺のことなんか嫌いになった?」 その言葉に伴番はふるふると首を横に振り、仙一の腕の中で仙一を上目遣いに睨んだ。 「もうあんなコトしない?」 「しないよ」 「絶対?」 「うん。絶対」 「じゃあ・・・許してやるっ!」 恥ずかしそうに、けれどはっきりとそう言った伴番に仙一は微笑んだ。 「ありがとバン。お詫びにがんばっちゃうからね〜v」 「バカ・・・///あっ!・・・ん・・・」 深く唇を塞ぎながら今度こそきちんと愛し合うべく仙一は伴番をベッドへと押し倒し、伴番 もまた仙一の体に腕を絡ませていった・・・。 『もう絶対しない』と伴番に宣言した後、心の中で「しばらくの間はね」などと仙一が付 け足していたことなど伴番は知る由もないのであった。 |
ごめんなさい・・・っ!!(脱兎)
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